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メタ認知とは?人事で使うメリットや高める方法をわかりやすく紹介します


「『メタ認知』ってなんのことだろう。仕事にどう活かせるのかな…」

と思っている方。

メタ認知とは「今の自分を第三者の視点から見て、自分がどのように考えているかを判断、解釈すること」です。メタ認知を高めることにより客観的な視点が備わり、業務の効率化や、計画にそって業務を進めることが可能です。

とはいえ、メタ認知を高めるのは簡単ではありませんよね。

そこで、この記事では、

  • メタ認知の概要
  • メタ認知能力を高めるメリット
  • メタ認知能力を高めるデメリット
  • メタ認知能力を高める方法

を、お伝えします。

「メタ」は見慣れない言葉ですが、順を追って理解すれば難しくありません。まずはこの記事で、メタ認識について大まかに理解しましょう。

メタ認知とは、自分を第三者の視点から見て、自分がどのように考えているかを判断、解釈すること

メタ認知(英語:metacognition)とは、自分を第三者の視点から見て、自分がどのように考えているかを判断、解釈することです。

もともと「メタ(meta-)」とは、「何かを超えた」などを意味する言葉です。つまり「メタ認知」とは、直訳すれば「自分を超えた認知」になります。

自分を客観視するという特徴から、メタ認知は「もう1人の自分」と称されることもあります。

メタ認知の例としては、

  • 「自分が何を考えているのか」を考える
  • 「自分が何を知っているのか」を知る

などがあります。

「メタ認知」に関する研究は1970年ごろに、Brown, AやFlavell, J. H.らによってが盛んになりました。そして近年は教育への活かし方について、メタ認知の研究が進んでいます。

次では、メタ認知を構成する2つの要素についてご紹介します。

メタ認知の構成要素

心理学者であるBrown, AやFlavell, J. H.によると、メタ認知は以下の2つの要素で構成されている、と言われています。

  1. メタ認知的知識:認知についての知識
  2. メタ認知的活動:自己の認知を客観視したりコントロールしたりする活動

次では、従業員のメタ認知能力を高めるメリットをご紹介します。

従業員のメタ認知能力を高める3つのメリット

従業員のメタ認知能力を高めることには、以下の3つのメリットがあります。

  1. 従業員のコミュニケーション能力が向上し、業務の効率が上がる
  2. 従業員がトラブルに対処しやすくなる
  3. 従業員が計画性を持って物事に取り組めるようになり、プロジェクトが遅れにくくなる

以下、それぞれを解説します。

1. 従業員のコミュニケーション能力が向上し、業務の効率が上がる

まず第1のメリットは、従業員のコミュニケーション能力アップによる、業務の効率化です。なぜならコミュニケーションに対するメタ認知を深めることで

  • 自分の意見と実際の表現(表情や文書など)のギャップ
  • 自分の表現と相手の理解のギャップ

に気づき、そのギャップを埋めることができるためです。

例えば、異なる職種の人との打ち合わせの際に、「自分たちの職種における常識や暗黙の了解」を認識して、それをあらかじめ説明することができます。

そして認識のズレがなくなることで、社外や社内の従業員との連携がスムーズになり、業務の効率化が期待できるのです。

2. 従業員がトラブルに対処しやすくなる

第2のメリットは、従業員がトラブルに対処しやすくなることです。なぜならメタ認知によって客観視できるようになるため、トラブルに対しても今までより冷静に対処できるからです。

例えばメタ認知能力が低い人は、トラブルにあうと焦ってしまいます。周りが見えなくなり、効果的な判断を下せなくなってしまうのです。

一方でメタ認知能力の高い人は「焦っている自分」を認識して、落ち着いた判断を下せるのです。

3. 従業員が計画性を持って業務に取り組めるようになり、プロジェクトが遅れにくくなる

第3のメリットは、従業員が計画性を持って業務に取り組めるようになり、プロジェクトが遅れにくくなることです。

時間管理能力のタイプと, 自己効力感, メタ認知能力, 時間不安との関係」に書かれている研究によると、レポートの作成を計画的にできた学生には、メタ認知能力および自己効力感が高い傾向がありました。

したがってメタ認知能力を高めると、仕事を計画的に進めやすいです。

またOKRにおいても計画性を持つことで、自身の能力をちょうど超えた目標を設定しやすくなります。

OKRについて詳しくは「OKRとは?メリットや流れ、導入事例をご紹介します。」をご一読ください。

次では、メタ認知能力を高めるデメリットをご紹介します。

メタ認知能力を高めるデメリット:頭を使いすぎてしまう

3つのメリットがある一方で、メタ認知能力の向上には「頭を使いすぎてしまう」デメリットがあります。

というのも、あらゆる自分の考えに対して普段よりも思考することになり、集中力を使いすぎてしまうためです。

メタ認知は多くのメリットを持つ力なのですが、常にメタ認知能力を働かせていては疲れてしまいます。そのため例えば仕事への取り組み方について、1人で考えても正解が見つからない場合は、

  • 考えることをやめてみる
  • 他の人に聞いてみる

など、今までとは違ったやり方で取り組む意識も大切です。

次では、メタ認知能力を鍛える3つの方法をご紹介します。

メタ認知能力を鍛える3つの方法

メタ認知能力を鍛える手段として、以下の3つが挙げられます。

  1. 脳内に浮かんでいる独り言に、「…と自分は思っている」と付け加える
  2. 自分の考えを書き出す
  3. 他人の気持ちになって考える

1. 脳内に浮かんでいる独り言に、「…と自分は思っている」と付け加える

1つ目の方法は、脳内に浮かんでいるひとりごとに、「…と自分は思っている」と付け加えることです。例えば、

  • 腹減ったな…
  • 明日までにあの仕事をやらないといけないな…

など脳内で色々考えていることに

  • 「腹減ったな…」と自分は思っている
  • 「明日までにあの仕事をやらないといけないな…」と自分は思っている

と、「…と自分は思っている」と付け加えます。「…と自分は思っている」と付け加えることで、「『腹減ったな…』と思っている自分」を、現在の自分と切り離して考えることができるのです。

2. 自分の考えを書き出す

2つ目の方法は、自分の考えを書き出すことです。考えを書き出す、つまり言語化することで、自分の考えを客観的に見ることができます。

書き出す考えは、別に仕事に関するものでなくてもかまいません。例えば日記に、「今日こんなことがあり、こんなことを思った」と書くのもメタ認知能力の向上につながります。

3. 他人の立場に立って考える

第3の方法は、他人の立場に立って考えることです。「自分の立場ではなく、他人の立場に立って他人を考える」、つまり複数の視点に立って考えることで、メタ認知能力を向上させることができます。

例えば新入社員に呼びかけても返事がなかった場合、自分の視点に立って、「人と接するのが嫌いな、冷たい人間なんだ」と思うだけではメタ認知能力の向上にはつながりません。

相手の視点に立って、「新しく入った職場だから、目の前の仕事に集中しすぎているのかな」と考えることで、多角的な視点を持つことができるのです。

まとめ:メタ認知を上手く使って、計画的な業務の進行を!

この記事では、まずメタ認知とは、「自分を高い視点から見て、自分の認知の過程を判断、解釈すること」と説明しました。

メタ認知は、

  1. メタ認知的知識:認知についての知識
  2. メタ認知的活動:自己の認知をモニターしたりコントロールしたりする

の2つの要素で構成されています。

次に従業員のメタ認知能力を向上させるメリットとして、

  1. 従業員のコミュニケーション能力が向上し、業務の効率が上がる
  2. 従業員がトラブルに対処しやすくなる
  3. 従業員が計画性を持って物事に取り組めるようになり、プロジェクトが遅れにくくなる

の3つをご紹介しました。

一方でメタ認知能力の向上には「頭を使いすぎてしまう」デメリットがあります。1人で考えても仕方がないことについては、考えるのをやめたり、他の人にアドバイスを求めてみたりするのがおすすめです。

最後にメタ認知能力を鍛える手段として、以下の3つをご紹介しました。

  1. 脳内に浮かんでいる独り言に、「…と自分は思っている」と付け加える
  2. 自分の考えを書き出す
  3. 他人の気持ちになって考える

従業員のメタ認知能力を向上させることで、仕事の遅れを防ぐことができます。まずはメタ認知能力をあげるメリットやあげる方法を、従業員に知らせてみるのがおすすめです。

従業員どうしのコミュニケーション方法としては、メタ認知の他にも「ジョハリの窓」があります。詳しくは「【人事向け】ジョハリの窓とは?メリットや見方、使い方をわかりやすく紹介します」をご一読ください。



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