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OKR を使いこなして目標達成に近づく具体的な方法


会社で目標設定を行っても、経営者や事業責任者の本来の意図が伝わらず、現場の成果が少しずつずれることはよくあるのではないだろうか。

 

Google が採用している OKR という目標設定のフレームワークを導入することで、本来の意図を齟齬なく浸透させ、会社全体で効率的に目標達成に向かうことができるようになる。

 

本エントリでは、OKR を従来の目標設定プロセスとの違いから紐解き、OKR で目標達成に近づく方法を示したい。

 

OKR の概要

最初に、OKR の概要をまとめる。

OKR は Objective & Key Results の略で、それぞれ、
・Objective = 野心的な目標
・Key Results = Objective を達成するキーとなる成果
という意味だ。

 

1つの Objective に対して複数の Key Results を紐付け、目標とする。そして、下図のように会社Key Resultsを部門Objectiveに関連付けることで、会社目標が意図するところを齟齬なく浸透させていく。これにより、従業員の力が会社の目標に十分に注がれることになる。これが OKR の概要だ。

通常の目標設定と OKR の目標設定の違い

次に、通常の目標設定とOKR のプロセスの違いを見ていこう。

 

 

1,経営者の目標設定

従来の手法と OKR との違いは、Objective と呼ばれる戦略やビジョンを明確に示すかどうか、という1点に尽きる。

下図は、経営者が作成した通常の目標と OKR の目標だ。

 

 

「売上」と「返品率低減」が事業KPIとして設定されている。

経営者の目標では Objective の有無のみ異なるが、Objective とは一体なんだろうか。

 

Objective は、数値やプロジェクトの完了を通して、「どうなりたいか、何を目指すかという「ビジョンや戦略」をあらわすものだと考えて欲しい。

つまり、OKR では「安定した事業運営」を達成することが、本当に目指すべきことだと言っているのだ。単に事業KPIを示すのでなく、なぜそれを達成すべきか、という意義が Objective によって表されている。

「売上」と「返品率低減」は、ビジョンを達成するためのキーとなる手段・成果である、というわけだ。

 

このような「意義」や「ビジョン」は、各部門長の目標設定にどのような違いをもたらすのだろうか。またその結果、なぜ会社は目標達成に近づけるのだろうか。

 

2,各部門長の目標設定

経営者からの目標伝達の後、確定した部門目標が下図だ。

 

 

「売上」は既存、新規に分解され、「返品率低減」は返品が多い卸先の整理によって達成されるという大筋だ。

 

OKR では、

・「売上」を担当する部門では「大手客開拓」

・「返品率低減」を担当する部門では「売上減の影響を最小にする」

という Objective を設定している。

 

これらは、会社Objectiveである「安定した事業運営を実現する」ための各部の戦略だが、特に注目すべきは、「売上減の影響を最小限に留める返品率低減」という Objective だ。

この Objective から読み取れるのは、卸先の整理が売上の減少をもたらすという事実だ。

既存客が減少することで、売上が減少してしまうことを意味している。

これを加味した「売上」担当部門では、「大手客開拓」をすることで、売上を安定的・継続的にあげていくという戦略を立てている。

 

このように、会社全体の戦略を整合させた結果、OKR には通常目標にない2つの Key Result が設定されている。
・大手客新規2億
・返品元の調査と優先度付完了

これらは、各部が戦略を具体的に実現するためのキーとなる成果として設定されたのだ。

 

会社OKRに関連づけられた各部門が、会社Objective「安定した事業運営を実現する」ため、互いの成果を阻害しないよう OKR を設定した。卸先整理による売上減少を織り込んだ各部のアクションが導かれ、会社全体で、効率的に目標達成に向かうことができるようになった。

 

まとめ

OKR では Objective を介して組織内の戦略の意図を整合させ、会社全体で無駄なく目標達成に向かうようになるプロセスを見てきた。通常の目標設定では、卸先整理による売上減が十分に他部門の戦略に反映されず、結果として売上目標が未達になるおそれがあるのだ。

 

戦略を整合させるには、全社のOKR とその繋がりに、誰でもいつでもアクセスできるようにすることが必要だ。繋がりと関係者を確認することではじめて、横断的なコミュニケーションができるようになる。

 

Google が急成長を遂げたのは、OKR で無駄を排し、非常に効率的に目標達成のコミュニケーションを行ってきたことによるのではないだろうか。

 

以上、OKR を使いこなして目標達成に近づく具体的な方法を示した。

 

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