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OKRを導入する企業が増加する理由とは?導入企業の実例も紹介


この記事では、企業がOKRを導入する背景にある問題点について解説しつつ、OKR導入企業の実例をご紹介します。「OKRの導入を検討しているけれど、どのように導入すれば良いのだろうか…」という方はお読みください。

企業がOKRを導入する理由

多くの組織で行われている従来型の業績評価システムは、管理すること自体が目的となっているため、近年では業績管理を見直す動きが出てきています。

そういった状況の中で注目を集めているのがOKRです。

OKRは世界的に知名度の高いgoogle、Facebookで導入されており、日本でもメルカリなどで実際に導入されています。

OKRのイメージは、新しい企業のための目標管理方法と見られがちですが、歴史のある老舗企業などでも有効です。

従来の業績管理の場合は、組織の上層部が企業運営に対しての意思決定を行い、その実行を従業員に指示するトップダウン方式でした。

しかし、OKRは会社の方針を末端までいきわたらせる管理手法としてよく知られていますが、本質的には従業員の意見を取り入れながら経営方針を決定していく、ボトムアップ方式です。

そのため、現在は体制が切り替わるタイミングでOKRを導入する企業があるなど組織の変革の手段として企業がOKRを導入しています。

OKR導入を受け入れた社員の画像

OKRを企業が導入することで改善が期待できる症状

OKRの目的は、「企業と従業員が同じ方向に向って仕事をする」ことです。

つまり、共通の目標のために協力し合う体制を構築することにあります。

こうした特徴があるOKRは、国内外のベンチャー企業、中小企業、大手企業も活用しており、成果が現れている企業も少なくありません。

OKRはさまざまな効果を企業にもたらすため企業にありがちな症状を改善することが可能です。

組織が保守的

将来の問題を認識しているにも関わらず、とりあえず上手くいっているからと問題を先延ばしにする雰囲気が根強くある企業もあります。

また、トップダウンの体制であれば、提案や行動が自主的に生み出されることが少なく、これまで行っていた業務を繰り返し実施するだけの保守的な企業になりがちです。

その点、OKRはボトムアップ方式であり、企業全体の目標が明確になるため、組織が規則や前例に縛られ保守的になるのを防ぐことができます。

そのため、新たな市場や事業に対しても挑戦的な姿勢で望めるようになります。

企業、チーム、個人の目標が見えない

通常、企業の目標、チームの目標、個人の目標は異なるものであるため、何もしなければ決して共有されることはありません。

そのため、企業と従業員の目標が繋がらず、ブラックボックスと化します。

そのような状態を解決するのにもOKRは有効です。

OKRでは、企業の経営層が方向性を決めて企業のOKRを設定し、チームのリーダーは企業の方向性を理解しながらチームのOKRの設定を行います。

最後に個人はチームの方向性を理解しつつ、OKRを設定するなど階層の上から順に設定されます。

OKRでは、こうしたOKRの設定が行われたうえで、OKRを可視化・共有する仕組みが導入されるため、目標が周知徹底され、目的の共有化が可能です。

企業全体の目標と個人の目標がずれる

企業には人格も考え方も異なるメンバーが集まっているため、何もしなければ共通の目的のために協力することが難しいです。

そのため、個人個人で勝手に目標を定めることで、企業全体の目標と齟齬が生まれます。

しかし、OKRでは、企業と従業員が目標を共有するだけではなく、企業全体、チーム、個人に合わせたゴール設定、目標に向けた進捗評価や行動の振り返りがあります。

そのため、企業全体の目標と個人の目標が噛み合うようになるため、企業全体の目標と個人の目標が繋がるのです。

互いに協力し合うOKRチームの画像

OKRの導入企業としては、googleやメルカリが有名ですが、ここではそれらとは業種も事業内容も異なる2社にスポットをあてます。

一社目は、スマホケースから、カバー類や周辺アクセサリー全般を扱っており、ネット通販システムの販売を行っているHameeです。

Hameeでは業務の規模が拡大したことにより、他部署の様子が見えなくなる問題が発生しました。

スタートした時点では、メンバーの誰もが互いの業務内容を理解し、共有できていたため、その時の状態に戻したいと考えました。

そのための手段としてOKRを選択し、2018年の春に行われたマネージャー層の1泊2日合宿からOKR導入に向けた取り組みは始まりました。

OKR導入にあたり、学習から会社のOKR設定、メンバーのOKR設定まで半年かかるなど試行錯誤の段階であり、現在も課題が見えてきているなどOKRの改善を行っている最中です。

OKR設定のために、部署ごとの合宿を実施し、ミーティングを開催することで「部署のファンは誰か?」、「目標達成に向けて、各自ができることは何か?」を自ら考える動きが広まっており、OKRの導入により従業員の「一体感」を取り戻しつつあります。

引用元:ピョートル・フェリクス・グジバチ(2019)成長企業はなぜ、OKRを使うのか?
ソシム株式会社

Sansan

2社目に取り上げるのは、法人向けのクラウド名刺管理サービス「Sansan」を中心としてビジネス展開をしているSansan株式会社です。

SansanがOKRを導入したのは2015年のことであり、きっかけはGoogleが導入して成果を上げたことです。

試してみてうまくいけば良し、うまくいかなければ辞めるというフットワークの軽さがOKRを導入した背景にありました。

Sansanでは生産性向上を非常に重視しているため、現場に対して多くの定量目標を設定していますが、現場のメンバーからすれば、その目標の設定された理由が分かりにくくなっていました。

組織が大きくなったからこその問題であり、OKRを導入した時期はこの問題につきあたっていた頃です。

OKRの導入は半期という制約を設けたものの、導入の効果が見えないと考え全社で一気に導入しました。

SansanがOKRに求めていたのは、各部門の個々のメンバーが行っていることがなにに繋がっているのかを見える化することです。

結果としてSansanではOKRを導入し、OKRが評価報酬制度と完全に連動しています。

その背景には、OKRにおいて設定されたKRが十分達成可能なものではないにも関わらず「必達すべき目標」となっているからです。

Sansanでは、会社全体のOKRが各部門のOKRと紐づけられ、部門ごとのOKRが下部組織へツリー構造で降りていきます。

ただし、Sansanでは現在、導入当初行っていた個人のOKRの設定は行っていません。

その理由は、個人のOKRまで設定するとOKR達成までの期日が短くなるからです。

そのため、現在では、グループのOKRまで設定し、それをグループとして達成するやり方に変えています。

メンバー個人に対する評価は個人が所属するグループか部のOKR達成に「どれだけ貢献したか」で評価されています。

こうした取り組みにより、Sansanでは企業のミッションを社員が共有する環境が整えられています。

引用元:ピョートル・フェリクス・グジバチ(2019)成長企業はなぜ、OKRを使うのか?
ソシム株式会社

dely

dely株式会社では、OKRを自社用にカスタマイズした「Drive Point制」を導入しています。

「Drive Point制」を導入した目的は、メンバー1人1人が目標を意識しながら全社目線で最適な行動をとることです。
この目的達成のために、人事がメンバー1人1人の目標を確認するようにしており、全体のバランス感や違和感がないか確認しています。

https://seleck.cc/1333

OKR研修前の持ち物確認の画像

企業がOKR導入前に行うべきこと

OKRは企業の成長に繋がる可能性のある強力なツールであるため、さまざまな企業がOKRを導入しています。

しかし、ただOKRを導入しても結果が伴わないため、導入前の準備が必要です。

導入前の準備は以下の通りです。

導入目的の明確化

OKRの導入により、組織のコミュニケーション、組織のマネジメントに大きな影響を与えるため、何を目指しているのかを考慮しつつ、OKRが適切かを考える必要があります。

新たな仕組みを導入し、運用して成果を上げるためには、現場の方の理解を得なければいけません。

現場の理解が得られない目的であれば、成果が上がることはないでしょう。

また、OKRには原則や決まりがあるものの、自社の組織、業務にあった形でなければ成功する見込みはほとんどありません。

そのため、導入目的を明確にしたうえで、組織全体で共有することが必要です。

OKR以外の手法も検討する

OKR以外にもMBOやKGI、KPIなどの手法があります。

そのため、OKRを導入する前に、自社が導入する手法はOKRで良いのかを検討する必要があります。

OKRと他の手法の違いについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

OKRとMBOの違いとは?混同しやすい特徴を整理しました

会社におけるKGIとは?KPIやOKRとの違いを解説します!

OKR導入時は管理ツールの使用がおすすめ

管理ツールを使わなくてもOKRを行える手法があるものの、実際にOKRを導入するのならばツールを活用する必要があります。

OKRの管理ツールについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

おすすめのOKR管理SaaSソフトウェア13選【日本語あり】

この記事では、OKRの導入企業をご紹介しました。企業によってOKRの導入の仕方は大きく異なるため、他の企業の真似をしてもOKRは上手く機能しません。

そのため、紹介した内容を参考にしつつ、自社に合ったOKRのあり方を考えてみましょう。



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