OKRとはどんな意味?意義と導入事例について

「OKRってなんの略語だろう。どんな意味があるのかな」と思っている方。
OKRは、「Objectives and Key Results(目標と成果指標)」の略語です。この記事ではOKRをやる意味や導入企業の事例、よくある失敗などをご紹介します。
目次
OKRとは?
OKRとは、目標管理フレームワークの1つです。達成できたらワクワクするようなObjectives(目標)と、目標のチェックポイントとなるKey Results(成果指標)によって組織を管理します。
OKRの概要について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
OKRが持つ4つの意味
OKRで組織の目標を管理することには、どのような意味があるのでしょうか?
目標によって組織がつながる
一般的には以下の順番で、レベルごとのOKRが決められます。
- 会社全体のOKR
- チームのOKR
- 従業員個人のOKR
チーム以下のOKRは、その上のレベルのOKRを元にして決められなくてはなりません。つまり目標によって組織がつながるのです。
目標によって組織がつながることで、個々の従業員が会社の目標達成に繋がる業務に優先して取り組めます。
個々の従業員の役割がはっきりする
OKRで組織を管理すると、個々の従業員の働きと会社の関係性がはっきりします。
これによって従業員が「会社にいる意義」を感じやすくなり、会社への帰属感が向上します。
社内のコミュニケーションが活性化される
設定したOKRが共有されるのは直属の上司だけではありません。全てのOKRは社内全体に共有されます。
これにより誰が何の目的でどんな仕事をしているのか、組織が一体感を持つ事が出来るようになります。
加えてコミュニケーションが活性化することで従業員の間につながりができます。
離職率の改善やノウハウ共有による能力向上も期待できます。
OKR導入事例3選
ここでは、OKRを導入した企業の事例をご紹介します。
OKR導入企業としてもっとも有名なのは、Googleでしょう。投資家であるジョン・ドーアから教えられ、GoogleはOKRを導入しました。
Googleが運用しているOKRの概要は下記の記事をご覧ください。
Googleの特徴は、OKRの管理を徹底している点です。
例えば期日までにOKRを設定していない従業員に対して、他の従業員にも見える形でOKR催促のメールを送ったチームがありました。
メルカリ
メルカリも、OKRを導入している企業の1つです。メルカリのOKRは、ミッションやバリューからOKRを設定、評価している点が特徴です。
OKRの大元にミッションとバリューを置くことで、社会に与えられる価値や企業文化を踏まえたOKRの設定を可能にしています。
メルカリのOKRに関する詳しい情報は下記をご一読ください。
ランサーズ
クラウドソーシングサービスを提供しているランサーズも、OKRを導入した企業の1つです。しかしOKR導入時には、以下に挙げるような失敗をしてしまいました。
- OKR導入が目標になっていた
- OKRが単なるタスク管理になってしまう
- OKRを途中で変えてしまった
その他ランサーズが経験した失敗に関しては、ランサーズの社長である秋好陽介氏が書かれた以下の記事をご覧ください。
しかしこれらの失敗を生かして、ランサーズはOKR運用を続けています。
他の導入事例については以下の記事をご覧ください。
OKR運用でしてしまいがちな失敗2つ
前述のように、OKRを導入した全ての企業がOKR運用に成功するとは限りません。
ここでは代表的な失敗を2つご紹介します。
OKR導入が目的になってしまう
他社が大きな成功を収めているから、自社もとりあえず導入してみよう、といった経緯でOKRを導入しても上手くはいきません。
試験に合格した人が紹介している参考書を買っただけでは成績が伸びないのと同じです。
OKRを導入する前に、まずOKRを導入する目的を深掘りしましょう。そうすればOKR導入そのものが目的となるのを防げます。
会社に野心的なミッションがない
OKRは野心的なミッションあってこそ効果を発揮するものです。毎日同じことだけをするのなら不要です。
OKR達成の先に社会に提供したい価値、つまりミッションがあれば達成が難しいOKRに対しても前向きに取り組めます。
逆に会社に野心的なミッションがなければ、OKRはただのタスク管理ツールになってしまうでしょう。それでは、予想を超えた成長は生み出せません。
OKR管理に役立つツール3選
ここでは、OKR管理に役立つツールを3つご紹介します。
Google スプレッドシート
Googleスプレッドシートは、無料で利用できる表計算ソフトです。インターネット上にデータが保存されるため、リアルタイムでOKRの進捗を共有できます。基本的な使い方はExcelと同じなので、多くの人はすぐに使いこなせるようになるでしょう。
Googleスプレッドシートは、少人数でOKRを管理する場合におすすめです。
Resily
Resilyを使えば、OKRに関する社内のコミュニケーションを活性化できます。OKR同士のつながりや、各OKRの担当者が「見える化」されるためです。
またResilyはOKRに関するコンサルティングサービスも提供しています。OKRを正しい形で運用したい人におすすめです。
ここで紹介したツールの他にも、OKR管理に役立つツールはあります。詳しくは下記をご覧ください。
OKRの意味を正しく理解した運用を!
この記事では、OKRの意味やOKRで組織を管理する意義、そしてOKRの導入事例などを紹介しました。OKRにはメリットが多々ありますが、それらメリットを発揮させるためにはOKRの正しい理解が欠かせません。
まずはOKRへの理解を深めましょう。