一人ひとりが自主的にアクションを起こせるように導入事例

 大日コンサルタント株式会社

1952年の創業以来、全国47都道府県やアジア圏域を中心とした海外の幅広い分野の社会資本整備を担い、総合建設コンサルティングを行う大日コンサルタント株式会社様。全社横断の新規DXプロジェクトを推進するために「Resily」を導入いただきました。なぜ従来の目標管理手法ではなくOKR(さらには「Resily」)を採用したのか、移行にあたってどのような困難や効果があったのか、などについてお話を伺いました。

事前の課題

  • 個々人の目標が会社が目指してる姿に繋がっているか、明確ではなかった
  • 会社が難しい目標を立てると自主性が失われ、その目標を機械的に処理することが目的になってしまっていた

導入効果

  • 目標の全体像を見て、進捗している目標とそうでない目標が明確になった
  • いま何をすべきか明確になった
  • 個々人が「自主的に組んでいかないとゴールに到達しない」と考え、自律的なアクションが生まれた

インタビューにご協力いただいた方々

代表取締役
市橋 政浩 (いちはし まさひろ)様

総合企画本部経営企画部 上席課長
河本 隆 (かわもと たかし) 様

コンサルタント事業部ICT開発室 グループ長
飯田 潤士 (いいだ じゅんじ) 様

「Resily」導入の背景

従来のMBOでは「本当に会社が目指しているところ」がわからない

市橋様:以前から会社として全体像を見ながら目標を作っていたのですが、どうしてもMBOでは「個々の細かいゴールが到達点」になってしまい、それが本当に会社が目指してるところなのかというところが分からなくなっていました

一方、OKRでは、「会社の考えるゴールはこれですよ」というところから分解していくので、管理していく側としても非常に良い手法だなと感じています。

また、現在取り組んでいるプロジェクトが、複雑で難易度が高いものだったので、全体像を把握しながら、円滑にプロジェクトを回せる方法を探していました。

「Resily」の決め手は、単にツールだけではないところ

飯田様:Resilyさんに声を掛けたのは、ツールだけでなく、コンサルティングもしているからです。実際にどのようにツールを使えば良いのか、一緒に伴走してもらえる点が大きかったと思います。

我々も書籍などを読んで、OKRについて理解していたつもりでしたが、実際に始めてみると「具体的にどうすればいいのか」とか「理想とちょっと違うような場合にどう対処すればいいのか」と迷う部分もありました
ツールだけでなく伴走支援があるから上手く行っているのだと思います。「どのようにOKRを運用していくか」という支援がセットだったからこそ、今のプロジェクトが綺麗に進んでいると思います。

「Resily」導入にあっての困難

OKRの概念を理解し、最適な目標設定をすること

飯田様:そもそも、参加メンバーにとっては「OKRとはなんぞや」というような、概念自体全く知らない中での導入でした。勉強会を2回ほどやっていただいて、それでかなり浸透した部分はあったと思うのですが、今までのやり方と違うといえば違う。

従来の目標管理手法が当たり前だったために、その違いが少し分かりにくいところがありました。実際に手を動かして四半期回してみて、ようやく分かってきたところもあるぐらいです。それくらい、概念が分かりにくい、分からなかったというところが苦労したところです。
また、目標の立て方もまだ完全ではないと思います。KeyResultの立て方もまだ日々改善しているような状況です。けれども、その辺りはやはり頭だけじゃなくて実際に手を動かしてみないと、なかなかモノにしていけないなと思っています。

「Resily」導入の効果

プロジェクトの全体像がすぐに見れ、「今何をすべきか」が明確に

河本様:「Resily」導入の効果は「プロジェクトの全体像を見ることができる」というところにあると思います。今までは、「それぞれのタスクごとに点で見る」という形でした。一方、「Resily」でプロジェクトの全体状況を見れることによって、負荷がかかっていたり進んでなかったりといった「悪いところ」や、逆に非常に「効率よく進んでいるところ」が明確になることに効果を感じています。

例えば、自分のプロジェクトの進捗が遅れていて他がスムーズに進んでいる場合、「自分のところちょっとやばいな、進めなきゃいけないな」といった周りからのプレッシャーを感じつつ、ほかのメンバーの助言を受けたりすることができます

飯田様:私たちがOKRを適応しているプロジェクトは、全社横断プロジェクトのため、緊急のタスクに比べ優先度が下がりやすいです。そのため、OKRを設定したのち、少なくとも1ヶ月単位でウィンセッションという定例会議を行い、進捗をシェアし「Resily」の中で全体状況を可視化しています。それにより、「どこが遅れて、どこがうまく進んでいるか」や「今月は何をしないといけないのか」というような対応すべき課題が明確になるので、プロジェクトが進まずに放置されているという状況は完全になくなりました。
また、いろいろ課題があって、壁にぶつかって止まるということはありますが、そういったときもほかのメンバーからの助言を受けながら進めていくことができるようになりました。うまくいっていない状態があっても、みんなが状況を分かっている状態で困っているというのと、全然分からずに単に放置されているというのでは相当状況が違いますので、そういったところは非常に有効だなと感じています。

シンプルな目標を設定し複雑なプロジェクトを「成し遂げるスキル」が身に付く

飯田様:OKRは、複雑なプロジェクトを細かく分解して、確実に回すということができる手法だと思います。しかし、目標を立てる側の能力として、上位概念をうまく下に分割するとか、それに対して適切な指標を設定するという能力がかなり求められます。そのため、そこの能力というのをプロジェクトを担う一人一人が身につけていくことが難しい。

一方で、複雑なプロジェクトをスムーズに回していこうと思うと、そういった能力が必要になります。そのため、すでにノウハウが体系化されたOKRのフォーマットに沿って目標を考え、実際に手を動かして作れるようになると、シンプルな目標で複雑なプロジェクトを「成し遂げられるスキル」が身に付くと思います。

シンプルな目標が「自主性のある組織」を作る

市橋様:OKRでシンプルな目標を設定すると、その目標に関連している人が自分の頭で考えるんですよね。一方、会社が立てがちな難しい目標は、自主性が失われたり、機械的にその目標を処理するのが目的のような感じになってしまうんです。
シンプルだからこそ、「自分でいろいろ組んでいかないとゴールには行き着かない」と個々が認識し、いろいろアクションを起こしているというところが今までと非常に違いを感じるところです。

「Resily」活用の展望

社員一人ひとりの自律的な目標設定・運用能力を加速させていく

飯田様:OKRを活用することを通じて、社員が目標設定を、目標と達成する指標を切り分けて設定するということを学び、慣れ、スキルを身に付けるというところが、一番重要かと思っています。

進めているプロジェクトは複雑で作業内容が非常に多いのですが、それをOKRで分解して、確実に前に進められたぞという成功体験を積み重ねれば、目標設定のやり方が上達すると思います。
Resilyとの毎月の打ち合わせやソフトウェア機能の充実で、もっと活用の幅が広がっていくと思いますが、本質的な部分として「Resily」を通じて社員が成長していくことが最も重要だと思っています。

OKRを1つのツールに
まとめて運用しましょう

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