OKRにおけるウィンセッションとは?メリットや導入事例を紹介します

更新日: 2022年10月5日

OKRにおける重要な取り組みの1つに、「ウィンセッション」があります。達成できない目標に対するモチベーションを保つためには、ウィンセッションが欠かせません。

この記事では、ウィンセッションのメリットや実際の事例をご紹介します。「ウィンセッションの概要や、実際にやる方法を知りたい」というあなたにおすすめです。

ウィンセッションだけでなく、OKRの基本や具体的な導入・運用方法、日本企業での事例などを知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

OKRとは?Google採用の目標管理フレームワークを導入事例を交えて紹介。KPIやMBOとの違いも解説

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ウィンセッション(Win-session)とは「従業員の進捗を互いに褒め合う会」

日本語ではウィンセッションは、「勝者のセッション」と訳されます。通常は週の終わり、つまり金曜日の夕方に開催されます。

ウィンセッションでは会社が従業員の好きな食べ物や飲み物を提供することも。ウィンセッションで出される飲食物は、お酒や甘いものが一般的です。

ウィンセッションにおいて大事なのは、どんなに小さな進捗でも発表し、他人はそれを褒めること。例えばエンジニアならコード、営業なら成約に至った顧客、デザイナーならモックを進捗として紹介します。

ウィンセッションをやるメリット7つ

OKRにおいて、ウィンセッションは以下7つの重要な働きを果たします。

  1. 各OKRの進捗やメンバーの行動がわかる
  2. 目標が達成できない中でも従業員のモチベーションを維持できる
  3. 従業員が進捗を出すのが楽しみになる
  4. 従業員が自分や自分のチームでは気づけなかった改善点に気づける
  5. OKRを習慣化できる
  6. 会社が従業員に感謝する機会が生まれる
  7. 従業員のエンゲージメント向上につながる

それぞれ詳しく解説していきます。

1.各OKRの進捗やメンバーの行動がわかる

ウィンセッションでは、従業員やチームそれぞれがOKRの進捗を発表します。したがって、従業員それぞれのOKRの進み具合や、OKRのために何をしたかがわかるのです。

加えて個人OKRの進み具合から、チームや会社全体のOKRの進み具合も把握できます。

2.目標が達成できない中でも従業員のモチベーションを維持できる

まず前提として、OKRにおいて設定される目標や成果指標は、達成度が60~70%ぐらいになりそうな高いものでなくてはなりません。言いかえれば日々の進捗は、達成しなくて当たり前、「できなかったこと」が多くて当たり前なのです。

ウィンセッションは進捗、つまり「できたこと」に注目し、さらに進捗を互いに褒め合います。したがって自分の進捗に対する肯定感が増すため、モチベーション維持が期待できるのです。

一方でウィンセッションを開催しないと、高いOKRを達成しようとするモチベーションが続かなくなる可能性が否めません。達成できないと頭ではわかっていても、「できなかったこと」が増えるのは苦しいからです。

実際にランサーズ株式会社は、OKRで失敗したことの1つとして「ウィンセッションをやらなかったこと」を挙げています。ウィンセッションをやらなかった結果、従業員がOKRを追わなくなってしまったためです。

【参照】ベンチャーOKR失敗あるある | ランサーズ社長日記

3.従業員が進捗を出すのが楽しみになる

人間は褒められると嬉しいもの。ウィンセッションが楽しくなれば、その準備として進捗を出すのも楽しくなります。

4.従業員が自分や自分のチームでは気づけなかった改善点に気づける

自分では難問だと思っていることが、他人にとっても難しいとは限りません。つまり自分や自分のチームが抱えている問題が、他の知見を持ったチームや人であれば簡単に解決できる可能性もあるのです。

自分の問題を他者と共有するきっかけとしても、ウィンセッションは機能します。

5.OKRを習慣化できる

ウィンセッションは週に1回行われます。そしてウィンセッションでは、OKRについて考え、進捗を発表しなければなりません。つまり毎週OKRについて考えることになるため、ウィンセッションの開催はOKRの習慣化につながります。

せっかくOKRを設定しても、日々の振り返りがなければ効果は得られません。OKRを習慣化させる1つの方法としても、ウィンセッションは機能します。

6.会社が従業員に感謝する機会が生まれる

普段の業務の中では、会社が従業員の労をねぎらう、あるいは従業員に感謝する機会はあまりありません。これに関してウィンセッションはまさに、言葉やビールなどで会社が従業員に感謝の意を示す機会になります。

7.従業員のエンゲージメント向上につながる

前述の通りウィンセッションは、言葉やビールなどで会社が従業員に感謝する機会です。そして感謝されることで、従業員は会社への貢献感と「自分の仕事を見てくれている人がいる」という実感を得ることができます。

つまり「会社にいる意義」を従業員が知ることができるため、従業員それぞれのエンゲージメント向上が期待できるのです。

ウィンセッションの実践例3つ

ここまでウィンセッションの概要を紹介してきました。しかし実際に行われているウィンセッションは会社によって少しずつ異なります。それぞれ会社の雰囲気や文化に合わせて、ウィンセッションをカスタマイズしているのです。

1.ローカルワークス

東京都品川区に拠点を置く株式会社ローカルワークスは、以下3つのステップでウィンセッションを行っています。

  1. 金曜日の午後4時に、ドーナツとコーヒーで乾杯する
  2. 各部署が、今週の改善点、発見や試行錯誤の結果を報告する。その中でメンバーの取り組みを褒め合う。
  3. 報告内容に対して質問をする

褒め合うだけでなく、質疑応答も行っているのが特徴です。

【参照】今更聞けないOKRの基本をご紹介!&ローカルワークスのWin-session // Local Works Blog

2.ミドルフィールド

東京都世田谷区に拠点を置くMiddleField株式会社は、取材の様子などの進捗を、面白いムービーやスライドといった形にして発表しています。またその場を盛り上げるために、合いの手や音楽も活用。

従業員のテンションが上がるような工夫を徹底しているのが、ミドルフィールドのOKRの特徴です。

【参照】OKRに取り組んだ半年間を振り返ってみた | MiddleField Inc.

3.グレートビーンズ

福岡県福岡市に拠点を置く株式会社グレート・ビーンズは、OKRを導入しつつもウィンセッションを行ってはいません。なぜなら1期だけ導入してみて、ウィンセッションの空気感がグレート・ビーンズには合わないと気づいたためです。

ウィンセッションの代わりとして、グレート・ビーンズはYKDを採用しています。YKDとはグレート・ビーンズがOKR導入前から行っていた、その週のよかったことや来週以降の目標を共有する場のことです。

【参照】OKRを導入して半年。多くの成功と少しの失敗から学んだこと。 | グレート・ビーンズ

ウィンセッションはまずやってみる!そして会社に合わせて改善するのが大事

前述の通り、ウィンセッションには様々なメリットがあります。特に互いに褒め合うことによるモチベーション維持は、達成不可能なOKRに挑戦し続ける上で欠かせません。

一方で会社によっては、「普通の」ウィンセッションが合わない会社があるのもまた事実です。例えば先ほど、ウィンセッションではお酒や甘いものが用意される、と紹介しました。しかしそれらが嫌いな従業員ばかりいる会社では、お酒や甘いものは逆効果ですよね。

実際に前述の3社も、質問の時間を設けたりウィンセッションそのものをやめたりと、自社なりのOKRを作りあげています。

そのためまずは普通のウィンセッションをやってみて、会社の文化や雰囲気に合う形にカスタマイズしていくのがおすすめです。

ウィンセッションを導入して、OKRの習慣化を!

この記事では、OKRにおけるウィンセッションを紹介しました。ウィンセッションはOKRの習慣化につながる、重要な取り組みです。

まずは従業員の好きな飲食物をリサーチして、ウィンセッションの準備を進めましょう。

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