2024.3.12
OKR管理ツールは、Objective(定性目標)とKey Result(定量目標、主要な成果)を設定・管理・可視化するためのものです。
OKRの設定や運用の手間を解消したい方。
もっとOKRを効率よく運用したい方。
OKRを社内に浸透したい方。
そんな方は、OKR管理ツールがおすすめです。
Resily社で行った定量調査によると、OKRを導入している企業の75%がクラウドツールを活用してOKRを運用しています。Excelでは同期的に情報を共有したり、組織全体の目標を可視化することは難しいことが理由としてあげられるでしょう。
OKRを管理するための専用ツールは、設定したOKRをツリー形式でわかりやすく表示したり、更新情報をチャットツールに通知したりすることができます。
その他にも専属のスタッフがOKRの導入や運用のサポートをしてくれるツール提供会社もあります。現在の運用状況や課題感に合わせて最適なOKRツールをお選びいただければと思います。
この記事でわかること
✅OKRをツリー形式でわかりやすく表示できるツールがある
✅OKR導入時のサポートの違いについて知ることができる
✅既存で使っているツールとの連携可否がわかる
この記事では国内でOKRを運用する際によく使われている16社のツールをご紹介します。
数多くあるOKRツールの中から自社にあったものを導入し、効率的な目標管理をスタートしていただければと思います。
目次
1. OKR管理ツールとは?
2. おすすめ国内OKRツールを一覧表で比較
3. 国内のOKRツール10選
4. 海外のOKRツール4選
5. 無料で使えるOKRツール2選
6. OKRツールでできること
7. OKRツールの導入メリットは?
8. OKRツールの比較のポイントは?
9. 実際に体験して自社に合ったOKRツールを!
OKR管理ツールとは、OKRツリーの作成や進捗状況の一覧化、チェックインミーティング、ウィンセッション、1on1など、OKRの運用に欠かせない業務を効率化させるためのものです。
OKRは単に目標管理のフレームワークではありません。
働き方を根本から変えるような組織の課題を解決する施策です。そのため、導入には幅広い業務フローの見直しや業態、チーム状況に合わせた制度設計、細やかな進捗管理などが必要になります。
特に従業員が多かったり、OKRの運用管理にリソースを取ることができない場合は、現場マネージャーの負担が大きくなりがちです。
OKRが広く普及している海外では、OKR管理ツールやコンサルティングの企業が多く存在し、それらを利用して運用することが一般化されています。
OKRについて詳しく知りたい方は、基本から具体的な導入方法、日本企業での事例をまとめているこちらの記事も併せてご覧ください。
⇒OKRとは?Google採用の目標管理フレームワークを導入事例を交えて紹介。KPIやMBOとの違いも解説
国内においても、ベンチャー企業や大企業の一部部署でOKRが徐々に普及。普及に伴って運用課題の発生により、OKR管理ツールの導入事例が増えており、今後もさらに増えていくでしょう。
Excelやスプレッドシートでの進捗管理や、議事録の保管管理は非常に困難です。OKRの特徴として高い頻度での振り返りが必要になるため、これらの管理業務が負担になってしまいます。
OKR管理ツールの導入によって、目標の作成や進捗共有の作業が軽減されたという効果を実感する声が増えています。
OKR管理ツールをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
日本企業の人事評価制度にOKRを取り入れる具体的なOKRの基本知識と日本企業が導入を成功させるためのヒントについて、国内170社にOKRを導入したResilyのコンサルタントが詳しくご紹介します。
OKRツールは国内・海外と数多くありますが、日本語でのサポートを受けられる国内ツールを選ぶほうが失敗するリスクを避けられます。
OKRを導入する際にはツールの運用だけでなく、評価制度への反映やマネージャーへの研修などが必要になります。その際に国内のOKRツールであれば専属スタッフによるサポートを受けることができます。
ツールを検討する際には、現状のOKRの運用状況や課題感に合わせてサポートが十分にあるかを比較して選択しましょう。以下に上げる4つのツールは、OKR専門のツールや目標管理、人事評価のノウハウがありサポートを受けることができるためおすすめです。
メイン機能 | 初期費用 | 月額 | 主な連携サービス | 無料トライアル | |
Resily | OKR改善・効率化 | 無料 | 1500円×ユーザー数 | Slack・ Chatwork | 20日間 |
HRBrain | タレントマネジメント | 要問い合わせ | 要問い合わせ | AKASHI・SmartHR | 7日間 |
Goalous | 目標管理・社内SNS | 要問い合わせ | 30,000円~+オプション | なし | 15日間 |
カオナビ | タレントマネジメント | 要問い合わせ | 要問い合わせ | Slack・SmartHR | 要問い合わせ |
日本の企業が提供しているOKRツールは大きく3種類に分けられます。
今運用しているOKRを効率化したい方、これからOKRを推進していきたい方は、OKR管理をメインにしたツールをおすすめします。本記事で紹介するResilyは、OKR管理をメインの機能にしているツールなのでぜひ比較して検討してみてください。
1on1管理がメインのツールは、既に1on1を行っていて1on1の中でのテーマづくりとしてOKRの導入を検討している方におすすめです。設定した目標をアジェンダとして自動登録する機能などがあります。ただしOKRがメインではないのでOKRツリーの作成ができないなどのデメリットもあります。
HRBrainやカオナビなどのタレントマネジメントツールには、目標管理を行う機能がありOKRに対応している場合もあります。2023年4月段階ではほとんどのタレントマネジメントツールのWebサイトにOKR管理の文言がないため、OKR運用が可能かどうか各社の営業担当にお問い合わせください。
Resilyは国内ツールで唯一OKRに特化しています。ワンクリックでOKRツリーの作成ができ、進捗状況の更新リマインドやチャットツールへの通知などOKRを効率的に運用するための機能が充実。
スプレッドシートやExcel、notionやmiroなどでOKRや1on1を管理しているけど不便さを感じている、もっと効率的に運用したいというお悩みを解決してくれるツールです。
他のツールとの違いはOKR関連の機能が充実している点です。タレントマネジメントや人事評価の機能がメインのツールはOKR管理がオプション機能のため、OKRでマネジメントを革新したい!という方には物足りないと感じてしまうかもしれません。
チームや組織のマネジメントの中心にOKRを置きたい、浸透させたいという方にはResilyがおすすめです。
ResilyはSansan株式会社やみんなの銀行など全社的にOKR導入に取り組んでいる企業を中心に170社以上の導入実績があります。
導入した企業の声
「OKRツリーが見やすく会社の方針や戦略の透明性を高めることができた」
「目標を元にした会話ができるようになった」
「今どの目標に注力すべきなのか課題の発見に役立っている」
また、100名以上の企業で利用する場合は、OKR運用のコンサルティングサポートも提供しているため、全社でOKRを浸透させたいという方にもおすすめです。
日本企業の人事評価制度にOKRを取り入れる具体的なOKRの基本知識と日本企業が導入を成功させるためのヒントについて、国内170社にOKRを導入したResilyのコンサルタントが詳しくご紹介します。
Resilyは20日間無料でツールの全機能を試すことができます。クレジットカード登録や商談なしで試すことができるのでまずは使ってみましょう。サンプルOKRが最初から入っているため、これからOKRを始めたいという方でも利用イメージがつかめるようになっています。
また無料アカウント開設された方には無料で30分間の面談も行っています。今行っているOKRの診断やResilyの活用方法などお気軽にご相談いただけます。導入に関するお問い合わせはこちらから。
日本企業の人事評価制度にOKRを取り入れる具体的なOKRの基本知識と日本企業が導入を成功させるためのヒントについて、国内170社にOKRを導入したResilyのコンサルタントが詳しくご紹介します。
WAKUASはOKRと1on1を管理するクラウドツールです。OKRで目標設定を行い、1on1で振り返ることでOKRを社内に浸透させ効果を最大化するパフォーマンスマネジメントを行うことができます。
また、フィードバックリクエストという機能を使って、チーム全体に必要なアドバイスを求める機能もあります。OKRを中心としたコミュニケーションを発生させ効率的なマネジメントを可能にする機能を備えています。
OKRツリーを作成する機能はありませんが、OKR同士のつながりを可視化するリスト機能を使って組織の状況を把握できるようになっています。
~50名 | 50,000円 |
51~100名 | 1,000円×ユーザー |
101~200名 | 900円×ユーザー |
201~300名 | 800円×ユーザー |
301~400名 | 700円×ユーザー |
401~500名 | 600円×ユーザー |
501名~ | 500円×ユーザー |
※利用者数が250名の場合の月額利用料は、50,000円 + (1,000円 × 50名) + (900円 × 100名) + (800円 × 50名) = 23万円 になります。
※すべて税抜表記です。
Wistantは目標管理(OKRも含む)・1on1・評価を支援するクラウドツールです。良い組織づくりを行うための現場マネジメント改善を目的としています。
マネジメントの状態を6項目でスコア化し、組織の変化を見ながら、マネジメント改善のPDCAを素早く回すことが可能です。また、マネージャーには、専用の「メンバーボード」が発行され、メンバー全員の状態や、今すぐ実行すべき最適なマネジメントのアクションを簡単に確認できます。
OKR形式の目標管理を行う機能もあり、目標同士を紐づけたツリーの作成が可能になっています。
Co:TEAM(コチーム)は、目標(OKR・MBO)と1on1やフィードバック面談や人事評価を管理するクラウドツールです。全社の目標と個人の業績・成長を目標を紐づけて可視化することで、動機づけを強化してくれます。
チャットツールで目標の進捗を共有することも可能で、上司や同僚からリアルタイムなフィードバックをもらうことができます。
1on1がメインの機能となっており、テンプレートやレコメンド機能が充実。メモやアラート機能を活用してより充実した1on1を行うことができます。
※オプションにより初期・月額費用の変動あり。詳細は営業担当に問い合わせ。
HRBrainは人材データの管理・分析・活用を行うためのクラウドソフトです。タレントマネジメントから労務管理、組織診断サーベイや人事評価などあらゆる人事施策をサポートするクラウドソフトウェアを展開しています。
CiberAgentやYahoo!JAPANにも導入されていて、人材育成や配置の最適化など様々な人事施策に役立ちます。ダッシュボード機能によって個人の目標を一覧化することができ、OKRツールとして使うことも可能です。
GoalousはSNS型目標ツールでFacebookやTwitterのように、写真を添付して進捗を共有できます。GoalousではOKRと同様の目標管理フレームワークを利用しており、目標と指標、業務の3段階に分けて目標管理を行うツールになっています。
Goalousによる目標管理(GoalousWebサイトより引用)
OKRのような目標管理の仕組みを採用しています。目標を作成したら、その目標に紐づく指標を作成します。業務の共有と同時に指標を進捗させていくのがGoalousの特徴です。
また、目標を共有することで他のメンバーと共に同じ目標意識を持って、日々の業務を行うことができます。
そして他の従業員の投稿に対して「いいね!」をすることも可能。自分以外のメンバーが進めてるタスクやプロジェクトが分かると相互理解が深められ、結果チーム力向上に寄与します。まずは15日間の無料トライアルを利用できます。
カオナビは人材マネジメントに特化したツールです。他のツールと同じ様に、人材データを一元管理できることはもちろん、評価履歴や性格診断、キャリアプランなどを一括管理できます。導入企業は、みずほフィナンシャルグループや吉野家ホールディングスグループなど。導入後はサポートに加えて、他社の事例を学べるセミナーにも参加できます。
※2023年4月現在OKRのための機能は存在しないようです。目標管理を行う機能があるためOKRの進捗管理ツールとして利用することが可能でしょう。
HRMOSタレントマネジメントはビズリーチが提供するタレントマネジメントツールです。1on1と目標管理の機能も備わっており、OKRによる目標の管理が可能です。
目標・評価シートのカスタマイズによってOKRを入力できるようにすることができます。入力した社員の等級や職種などと紐づけてデータベースで管理できるため人事評価にも役立つところが特長と言えます。
またHRMOSシリーズには勤怠管理や経費管理など様々なクラウドツールがあり、人事や経理・労務管理を一元化することができます。全社的なDXを検討している企業であれば検討するとよいでしょう。
タレントパレットは、あらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。
人事評価を効率化するためのツールではあるものの、OKRやMBOなど様々なフレームワークに対応した目標管理が可能になっています。
スマカンは人材情報の見える化、人材配置、人材育成、 目標管理、人事評価など人材戦略に役立てるクラウド人事システムです。目標管理の運用支援機能でOKRを管理することができます。
1on1やコンピテンシー評価などのデータを集約して、テンプレートを作成し人事評価の運用を効率化することができます。
OKRツリーを作成する機能はありませんが、進捗管理やダッシュボード作成などの機能はあるため人事評価と組み合わせてOKRを運用したいというニーズにはマッチするツールになっています。
OKRはアメリカの企業から始まったものということもあり、OKRツールも海外のものが主流です。その中でもオススメの5つを紹介します。
「monday.com」を使えば、各従業員のスケジュールや作業量が一目でわかります。またカスタマイズできるのが大きな特徴です。またOKR管理に加えて自社内の従業員だけでなく、クライアントもゲストとして利用することが可能。プロジェクトの進捗管理が楽になります。HuluやAdobeも導入しているツールです。2週間の無料トライアルが可能。
Googleの目標管理方法「OKR」にもmonday.com
「Betterworks」は、カリフォルニアに本社を置く企業が提供している、目標管理プラットフォームです。OKR、1 on 1 meeting、従業員同士のフィードバックの3つを一括して管理できます。また、進捗状況を見て問題がある場合はBetterWorks上でマネージャーとチャット形式、もしくは1on1ミーティングを開くことができ、迅速に問題解決に進めます。
「Perdoo」はシンプルであることが特徴のOKRツールです。Airbnbなどが導入しています。どのOKRの進捗がよくないか、がわかるのが特徴です。規模が小さい会社は、導入を検討してみるとよいでしょう。Perdooは、公式サイトからデモの申請ができます。
「7Geese」はOKR管理に加えて、人材分析も可能なのが特徴です。成長の機会を探している従業員や積極的にチームを成長させようとしているマネージャーは誰か、などがわかります。また従業員が相互に評価できる、360度フィードバックの機能も備えているのが特徴です。
OKRツールの中には、無料で使えるものもあります。OKRツールの入り口として、まずはこれらの利用を検討するのがよいでしょう。
3名までなら無料で利用できるツールが「Weekdone」です。4名以上でも、15日間のトライアルにはお金はかかりません。Weekdoneを使えば、OKRを四半期、週次で管理できます。またOKRの進捗をチャートで見ることができるので、進捗把握にかかる時間が短くなります。
「corvisio」は、カリフォルニア州にあるソフトウェア会社が提供しているOKRツールです。OKR管理のワークフローを自動化できるため、導入から運用までの手間と工数の削減することが出来ます。具体的にできる機能として、タスクの優先順位割当、進行状況の可視化、タスクの状況のデータを自動生成できます。管理の大部分を自動化することで人的エラーを最小限に減らし円滑な運用を期待できるのがcorvisioの魅力と言えるでしょう。
3人まで無料で、基本的なOKRと顧客管理機能を使えます。従業員が4名以上の会社に対しては、ユーザー数や機能によって異なるプランを3つ用意。30名までなら30日間の無料トライアルを体験できます。
「Googleスプレッドシート」では、表形式でOKRを管理できます。データはクラウドで保存されるため、共有の手間がかかりません。とはいえOKR専用ではないので、できることは多くはありません。エクセルやスプレッドシートを普段から使っている企業におすすめです。
また、GoogleがGoogle re:WorkでチームOKRのスコアカードをスプレッドシートで提供しているので、ダウンロードしてすぐに活用できます。
このスプレッドシートはGoogle re:Workの利用規約に基づいて、非営利目的に利用できます。
【参照】OKR スプレッドシート - Google スプレッドシート
ただしこれだけ見てもどう使えばよいか分からないかと思いますので、下記のガイドと合わせてチェックしましょう。
【参照】Google re:Work - ガイド: OKRを設定する
OKRツールの機能は以下のように、OKR管理全般に対して幅広く対応しています。
これらの機能を自社内の運用担当者が作るとなると、大変な工数になります。また、決められた型がないと、チームによってやり方が変わってしまっていた、などの予期せぬ課題発生につながります。
OKRは高い目標設定をすることでエンゲージメントを高める特徴があります。しかし、一歩間違えれば、過剰なノルマ達成の強要などが発生しかねません。ツールを導入し全員が同じやり方で進められることは、OKR導入で新たに発生しうるリスクの軽減にも役立ちます。
現場レベルでの運用フェーズになると、入力の操作性や情報の一覧性がOKRツール浸透のカギになります。各社ツールは無料トライアルに対応しているため、導入前に利用者で操作性を確認することをおすすめします。
注意すべき点として、OKRツールによっては人事評価ツールの中に上記機能の一部が入っているだけの場合があります。OKRで組織課題を解決したい、という方はツールの特徴をよく吟味して選択しましょう。
OKRツールを導入すると、主に管理者となるOKR推進責任者やマネジメント層にとってのメリットが多くあります。もちろん、マネジメントされる側の従業員にもメリットがあります。双方の立場でのメリットをご紹介します。
OKRツールを導入すると、組織の大きな目標に対して、チーム、従業員の目標作成が効率的に行うことができるようになります。
マネージャーにとってのメリットは、組織目標の伝達や上下間の整合作業が大幅に減ることです。正しく目標設定が行われているかを一覧で確認できるため、OKR推進者の負担軽減にもつながります。
OKRは組織全体の目標から、部署、個人の目標まで、ツリー形式でつないでいきます。これをツールなしで行おうとすると、共有や更新が大変になってしまい、目標設定の際のすり合わせの議論に膨大な時間がかかってしまいます。
目標のすり合わせが進まずに、個人の目標がないまま新しい四半期に入ってしまう、ということが起こります。ツリーを1ページで表現できるOKRツールであれば、上下間の目標がつながっているかを直感的に把握することができます。
ボトムアップな目標設定が可能になり、マネージャーと従業員間での摩擦が軽減され、すり合わせの手間軽減が期待できると言えるでしょう。
OKRは、定性目標1つ、定量目標を3~5つで構成されます。この構成を全社員が共通して守り続けるのは、企業の規模が大きくなればなるほど大変です。いつの間にか定量目標が定性的なものになっていたり、定性目標に売上ノルマなどが書かれていたりなどが頻繁に起こってしまいます。
その都度OKR推進者やマネージャーが指導するのも大変です。こういった問題は、OKRツールを使ってあらかじめフォーマットを統一しておくと発生することはありません。
OKRツールを導入することで、正しく目標設定するための研修や管理工数を削減することができます。
OKRツールを使って目標設定を行えば、システム上にデータが蓄積され、過去の振り返りも簡単に行うことができます。チーム毎のフォルダ内の大量の表計算ファイルから「あの時の目標はどこだったっけ?」と探す必要がなくなります。また、資料の保管の時間も不要です。
また、OKRツールのよっては、実施した業務内容の報告などを取り組んだKRに紐づけて自動的の保存する機能を持っています。人事評価を取り組み内容で行う企業の場合、こういった機能は必須になると言えるでしょう。
浸透の手間削減は、OKR推進者にとっては大きなメリットになります。導入初期段階では、高い頻度で進捗報告と目標設定を行うのはストレスになりがち。OKRツールを導入すると、OKRの設定や進捗の報告が1つの場所で完結し、様々なファイルを管理するストレスから解放されます。
トップダウン的に「OKRを自社にも導入しよう!」と決めてもなかなか従業員の理解は得られないことが多いです。まず始めにOKRを導入して、どんな課題を解決したいのかを理解させる必要があります。
その上で、OKRツールを導入することで経営陣のOKR推進の本気度を示すことができます。「やるからには入力の効率化にも投資する」という姿勢を持って取り組むことが、現場への浸透を助けることになるでしょう。
OKRツールを使えば、各部署、各個人の目標と達成度が一覧で可視化されます。目標で結びつけられた縦のつながり強化だけでなく、横断的なプロジェクトの発足などが期待できます。
OKRは工数のかかる目標管理手法です。目標設定から達成までのタームが四半期ごとの短いスパンでサイクルしていくので、こまめなフィードバックが必要とされるからです。
実際に導入されている企業を例に取ってみると、メンバーの進捗や行動を把握するための週次のウィンセッションを行ったり、個人の目標設定や達成を振り返る1on1を実施する企業もあります。
OKRツールを使えば、これらの実行をサポートする機能を活用し工数を大きく削減することができます。
OKR推進責任者は、組織課題にあわせたOKRの初期設計や社内浸透の業務を行う必要があります。国内の事例は多く公開されているわけではないため、情報収集だけでも困難を極めます。
OKRツールを提供する企業の中には、OKRの導入と運用支援をカスタマーサクセスのサービスを持っているところもあります。
本で読んではみたものの実際に自社に導入するとなると不安、という場合は、こういった支援を提供しているOKRツールを選ぶと良いでしょう。導入事例から最適な設計や運用方法を提案してもらえます。
OKRツールResilyではOKRの導入・運用支援が受けられます。
日本企業の人事評価制度にOKRを取り入れる具体的なOKRの基本知識と日本企業が導入を成功させるためのヒントについて、国内170社にOKRを導入したResilyのコンサルタントが詳しくご紹介します。
OKRツールを導入するとOKRを行う上で必要になる業務を効率化し、推進者だけでなく従業員にも恩恵があることがわかりました。
では実際にどのようなツールを選ぶのが良いのでしょうか。
OKRツールはクラウド型のものがほとんどです。充実した機能が次々とアップデートされており、利便性も高くなっています。クラウド型であれば、データを自社で管理する必要がなく、バックアップの心配をする必要がありません。
OKRツールは1人あたり月額数百円から数千円と安価のため、スタートアップ企業でも導入が進められています。
そのようなOKRツールの中でも、押さえておきたいポイントや必須機能は以下の4点です。
OKR自体が国内では比較的新しいフレームワークであるため、各社ともに対応可能な範囲にはばらつきがあります。OKRの運用は、単に目標設定だけでなく、こまめな進捗共有、チェックインミーティング、ウィンセッション、1on1の実施など、様々な活動が必要になります。
それらの活動をどこまで機能として対応しているのかの確認は必須になります。
また、どの活動をOKRツールで必要とするかによって選び方は変わってきます。例えば、アクションプランの管理はBacklogなどのタスクツールを別で使うのであれば、そういった機能は不要になるでしょう。
逆に、OKRに関連するものは全て1つにまとめてしまいたい、ということであれば網羅的に機能を持っているツールを選定する必要が出てきます。
実際にOKRを元に業務をする従業員が使いやすいかどうかもポイントです。例えば週1回進捗を報告するとなると、報告を促す通知があるかどうか、数値の入力は間違えずにできるかどうかなどが重要です。
マネージャーが進捗入力を促す手間をなくすことにもつながるため、無料トライアルを活用して実際に利用してみる期間を設けましょう。
Teams、Slack、Chatworkなどのコラボレーションツールでコミュニケーションを行なっている企業では、それらのツールと連携できるかも重要です。
進捗報告があった際に、普段使っているツールに通知があれば、都度確認する手間をなくすことができます。また、業務の中でOKRを意識する時間が多くなり、やるべきことに集中できるようになります。
現在使っているツールとの連携は必ずチェックしましょう。
OKRを始めるにあたり、もし社内の知見が少ないのであれば、OKR自体の導入サポートをどの程度やってもらえるのかも確認しましょう。
OKRを導入する上で、必ず解決したい組織の課題があるはずです。その課題に向き合って、OKRの制度設計や会議体の調整などを積極的にサポートしてもらえるかどうかが大切です。
「Resily」のように、契約前段階から組織課題を細かくヒアリングし、OKRを使ってどのように解決するかを提案するOKRツール事業者もあります。そもそもOKRで課題が解決するのか、という不安持っている場合は活用を検討すると良いでしょう。
この記事では、おすすめOKRツールをご紹介しました。会社によって最適なOKRツールは異なります。したがってなるべく実際に体験してみて、自社に合ったOKRツールを見つけるのが重要です。
まずは上で紹介したOKRツールの中から、「これは!」と思うものをいくつかピックアップしてみてはいかがでしょうか。
「Resily」は国内ツールで唯一OKRに特化したものです。ドラッグ&ドロップでOKRツリーの作成ができ、進捗状況の更新リマインドやチャットツールへの通知などOKRを効率的に運用するための機能が充実。
スプレッドシートやExcelなどでOKRを管理しているけど不便さを感じている、もっと効率的に運用したい、というお悩みをズバリ解決してくれるツールになっています。
他のツールとの違いはOKR特化でOKR関連の機能が充実している点です。タレントマネジメントや人事評価の機能がメインのツールはOKR管理はオプション機能のため、OKRでマネジメントを革新したい!という方には物足りないと感じてしまうかもしれません。
チームや組織のマネジメントの中心にOKRを置きたい、浸透させたいという方にはResilyがおすすめです。
ResilyはSansan株式会社やみんなの銀行など全社的にOKR導入に取り組んでいる企業を中心に170社以上の導入実績があります。
Resilyは20日間無料でツールのすべての機能を試すことができます。クレジットカード登録や商談なしで試すことができるのでまずは使ってみましょう。サンプルOKRが最初から入っているため、これからOKRを始めたいという方でも利用イメージがつかめるようになっています。
また無料アカウント開設された方には無料で30分間の面談も行っています。今行っているOKRの診断やResilyの活用方法などお気軽にご相談いただけます。
日本企業の人事評価制度にOKRを取り入れる具体的なOKRの基本知識と日本企業が導入を成功させるためのヒントについて、国内170社にOKRを導入したResilyのコンサルタントが詳しくご紹介します。
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