OKRにおける成果指標(Key Result)とは?設定時のポイントや具体例を紹介します

更新日: 2022年10月27日

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「OKRのKey Resultはどうやって設定したらいいのだろう」と思っていませんか?

Key ResultはOKRの中で重要な役割があり、野心的な目標(Objective)を実現させるための手がかりとなる目印です。しかし、ひとたびKey Resultの設定方法を間違えてしまえば、社員のエンゲージメントを低下させてしまう恐れもあります。

この記事では、Key Resultの概要や種類、設定時のポイントをご紹介します。

また後半ではKey Resultsのミス設定からOKR運用の失敗につながってしまった企業の事例も紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

Key Resultだけでなく、「そもそもOKRってどんなものだっけ?」という方のために、基本から導入・運用方法、KPIやMBOとの違いなどをまとめた記事がありますのでご覧ください。

OKRとは?Google採用の目標管理フレームワークを導入事例を交えて紹介。KPIやMBOとの違いも解説

成果指標Key Resultとは「目標(Objective)に対する進捗を測る目印」

OKRは、O(目標)とKR(成果指標)から構成されています。ここで言う目標とは、なりたい姿・状態を言葉にした目標です。一方で、成果指標とは、目標がどのような数値を達成すれば実現されたといえるのかを表す定量的な目標です。成果指標はあくまで目標に紐付けられるものであり、具体的でかつイメージのしやすい指標に設定すると良いでしょう。

Key ResultはOKRにとって必要不可欠な要素です。もう少し深堀りして、なぜOKRでは、目標に対してKey Resultを設定しなければいけないのでしょうか?

Key Resultは目標を測定するために必要

例えば、「成約率をUPさせる」という目標を掲げたとしましょう。

これだけでは「何をどうすれば達成できる」という具体的なイメージが湧きません。なので、「この指標を達成できれば成約率をUPできる。」というイメージを持つためにKey Resultを設定するのです。

「成約率をUPさせる」 という目標を聞いた社員の中には、アポイント前の通話率を20%増やせばいいと考える人もいれば、資料請求の件数を50件増やし営業をかける母数を増やすと考える人もいるでしょう。

測定できる指標がない定性的な目標だけ設定しても、社員は共通の意識を持つことはできないのです。

まとめると、Key Resultは、「何をすれば目標達成なのか」を定義します。

Key Resultによって目標を達成したときの状態が具体的にわかるようになり、社員らが共通の意識を持てるようになるのです。より大きな目標を数値化して表す、という点ではKGIに対するKPIに近い、と言えるでしょう。

Key Resultには、以下の2種類があります。

行動ベースのKey Result

行動ベースのKey Resultとは、行動を測るものです。例えば「〜を始める」、「〜をリリースする」などのKey Resultは行動ベースのKey Resultです。

行動ベースのKey Resultは、OKRにおいては使われるべきではありません。なぜなら行動ベースのKRは、手段の目的化を招く恐れがあるからです。

例えば、「成約率をUPする」という目標に対して「毎日100件架電する」というKey Resultを設定した、と仮定しましょう。業務が進行するにつれて、「成約率をUPする」ではなく「毎日100件架電する」が目的になってしまう可能性があります。

つまり行動ベースのKey Resultは、いつの間にか手段を目的化してしまうのです。

ではどうすればいいのか。それは行動に着目するのではなく、その行動によって生まれる価値に着目したKey Resultを設定するのです。

価値ベースのKey Result

行動ベースのKey Resultに対して価値ベースのKey Resultとは、行動が組織やお客さまに与える価値、つまり行動の結果を測るものです。価値ベースのKey Resultは、基本的には「AからBに増やす/減らす」の形で表されます。

先の例で言うと「成約率をUPする」という目標を達成するために、価値ベースのKey Resultは

  • 毎日架電して10件の資料請求をもらう。
  • 5月1日までに過去の顧客から20件アポイントを取る。
  • 事前のヒアリングシートの回答率を10%UPさせる

このように、行動することで与える組織やお客様への価値に着目したKey Resultの設定がOKR成功への鍵となります。

Key Resultは定量的、つまり数値で進捗を把握できるものにするべきです。Key Resultを定量的かつ計測可能にすることで、成果指標に対する認識のズレがなくなり進捗がわかりやすくななります。数値を見て毎週のチェックインミーティングで達成するためのアクションプランが見える状態にすることが望ましいでしょう。


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Key Resultを設定するときの5つのポイント

さて、ここからはOKRにおけるKey Resultの設定方法を紹介していきます。

成果目標を設定する上でSMARTの法則をというものあるのはご存知でしょうか?

目標設定に置いて非常に有効かつ効果的な法則ですので、それをOKRにおいてどう応用できるのかも絡めながら紹介していきます。

SMARTの法則とは

smartの法則-OKR

SMARTの法則は、成果指標を作る上で効果的な5つの要素からできています。

  • Specific:「具体的である」
  • Measurable:「計測可能、数値化されている」
  • Achievable:「達成可能な」
  • Related:「関連性がある」
  • Time-bound:「期限がある」

この5つの要素の頭文字をとってSMARTとなり、これら5つをかけ合わせて出来た成果指標を達成することで成功を最大限にすることができます。

Key Resultsを設定する上でSMARTの法則をどのように使えるか、1つづつ例を見ながら学んでいきましょう。

Specific(具体性)なKey Resultsの例

Key Result(成果指標)は具体的を持ったものでObject(目標)を達成した時の達成したときのイメージが湧きません。

成果指標が抽象的であれば、達成するための行動も曖昧になってしまいます。目標達成からは遠のいてしまうでしょう。

「成約率をUPさせるという」目標を設定した場合、

  • 過去1年間の顧客に架電してアポイント30件獲得する。
  • サイトをリニューアルしてCV50件を獲得する。

というように行動まで具体化させられると良いでしょう

Measurable(計測可能)の例

Key Resultは定量的、つまり数値で進捗を把握できるものにするべきです。そうすることで、成果指標に対する認識のズレがなくなり進捗がわかりやすくなります。

数値を見て毎週のチェックインミーティングで達成するためのアクションプランが見える状態にすることが望ましいでしょう。

先の例を計測可能な成果指標にすると、

  • 週に2回マネージャーと45分の営業ロープレを行い、クロージング力を鍛える。

この様に数値をいれることで、チェックインミーティング時に、先週は何回行えたか、目標に近づいているかが見えてきます。

Achievable(達成可能)の例

一般的な目標達成の手法と違い、OKRにおける目標の達成度は60~70%を成功とみなしています。

自分の実力+αの目標を設定し、そこから導き出されるKey Resultsを洗い出すのです。Key Resultsのハードルは高くなりますが、より野心をもって目標に取り組むことができるようになります。

仮に、現状「毎週10件の新規アポイント」を成功指標にしているのであれば、自分の実力+αを考慮して「毎週15件の新規アポイント」と再設定するのも良いかもしれません。

空手家が10枚の瓦を割ろうとする時、常にその先の11枚目、12枚目を目標に置いているように、高い目標を設定することで自分のパフォーマンスを最大限まで引き上げることができるようになるでしょう。

Related(関連性)の例

Key Resultを設定する上で、忘れてはいけないのが関連性です。

成功指標は常にObjective(目標)に繋がっている必要があります。「何をすれば目標を達成できるのか」というイメージを持って成功指標の設定を行いましょう。

ここで大事なことは「これをやったら目標達成できるかな?」という想像で設定してしまうことです。仮説検証の無いKey Resultは、達成しても目標に近づくことはありません。

そうならないために、時間を十分にとって検証のエビデンスを取ってからKey Resultを設定しましょう。

Google社では1ヶ月はOKRを設定するために時間を取っています。 「顧客からの信頼を獲得する」というObjectiveを例に取ると、以下のようなKey Resultが予想されます。

  • 週1回、担当顧客に満足度調査アンケートを行い、スコア平均8.5を目指す。(10点満点の場合)
  • 10人の担当顧客のうちから、2人新規顧客の紹介をもらう。

Key Resultを達成することでObjectiveも達成できるかは仮説検証が必要になるので、そこは注意すべき点です。

Time-bound(決められた期限)の例

人は期限があるからこそパフォーマンスを最大限に発揮することが出来ます。OKRは1ヶ月~3ヶ月の短期間で運用されるため、成果指標もスピーディにPDCAを回せるものがベストです。

先の例を取ると、「顧客からの信頼を獲得する」ために以下のTime-boundされたKey Resultを作ることが出来ます。

  • 6/31までに、週1回、担当顧客に満足度調査アンケートを行い、スコア平均8.5を目指す。
  • 次のチェックインまでに、10人の担当顧客のうちから、1人新規顧客の紹介をもらう。

以上、上記で紹介したSMARTを駆使して、1つのObjectiveに対し最低でも3つの成果指標を作りましょう。

OKRの設計方法

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失敗するKey Resultの具体例

Key Resultの設定方法とポイントを理解したからといってすぐにOKRを導入しようとしてはいけません。

失敗の事例も同時に見ることで「してはいけないこと」が見えてきます。他の企業の経験からも学んでいきましょう。

外国人の人材紹介を行うアクティブ・コネクター株式会社(以下:アクティブ・コネクター)は、2016年から2年間、OKRを導入・実践してこられました。

しかし、結論から言うと「私達の会社ではOKRは失敗してしまった。」と言います。いくつか失敗の原因はあるものの、その中の1つがKey Resultの設定に関わるものだったのです。それはどんな失敗だったのか、以下の事例で紹介します。

Key Resultの仮説検証が無いところに成功はありえない

アクティブ・コネクターの失敗の原因は「仮説検証せずKey Resultを設定してしまった」ことでした。Objectiveは定性的な目標であるため、ある程度の「感覚」で作ることができます。

一方、Key Resultは「感覚値」で作ってしまえば、正しく数値を追うことができなくなってしまいます。

アクティブ・コネクターはKey Resultのいくつかを感覚と想像で作ってしまったことにより、目標と大きく乖離してしまったのです。

未達成が当たり前となってしまったことが従業員への達成しなければというプレッシャーとなり、それが1つのトリガーとなって退職者を出す結果にも繋がりました。 

この経験から、Key Resultを設定する上で現状を分析することと、それをもとに仮説検証を繰り返してエビデンスを取ることが必要だとわかります。

OKRの仮説検証を行うにはOKR管理ツールResilyがおすすめです。Resilyでは仮説検証を行いやすい管理画面が特徴の目標管理ツールで、目標の数値更新が簡単にできるなどのメリットもあります。

Key Resultの具体例

ここでは、OKRを導入しているウォンテッドリー株式会社にあったチーム、Discover Squadが立てたOKRを、Key Resultの具体例として紹介します。

Discover Squadとは、Wantedly社が提供するアプリの機能を開発していたチームです。Discover Squadは以下のOKRを設定して、業務に取り組んでいました。

  • Objective
    • シゴトでココロオドル状態をもっと多くの人に知ってもらうことでエンゲージメントを高める
  • Key Result
    • 滞在時間を20%伸ばすコンテンツの閲覧数を50%増やす
    • Discover経由で応募する人を30%増やす
    • コンテンツを毎日80%更新されるようにする
    • 毎週1回新しい要素を実験する

「増やす」とあることから、上3つに関しては価値ベースのKey Resultであることがわかります。またどのKey Resultも数値によって表現されることで、わかりやすくなっています。

一方でこのOKRはKey Resultが5個と、少し多めです。これに関してDiscover Squadのリーダーだった森脇健斗さんは、以下のように述べています。

振り返ると、少しKey Resultが多いように感じます。下の二つは、少し行動目標っぽくなっているので、Key Resultとして入れなくてもよかったかもしれないです。やはり3つくらいがベストだと思います。

【参照】SquadとOKR - 開発チームが無駄なく高い成果を出すために大事にしていること | Wantedly Engineer Blog

OKRの他の例を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【参照】OKRの目標設定の方法とポイント【メルカリ、Googleの事例も紹介】

Key Resultの運用で失敗しないためには、ツールの活用がおすすめ

OKRを始めたばかりのチームでありがちなのは、Key Resultがなかなか決まらず時間を浪費してしまうことです。事業のスピードを高めるためにOKRを導入したのに、OKRを決めるための時間が長引いてしまっては本末転倒。

Key Resultがなかなか決まらない理由は、目標同士の関係性が見えておらず具体的に何をすべきかがチーム内で認識ズレを起こしていることがほとんどです。

エクセルやスプレッドシートでOKRを行うと、どうしても目標が並列化されてしまい関係性が見えにくくなり、その結果Key Resultを決めることに時間がかかってしまいます。

そこでおすすめしたいのがOKR専用ツールの活用です。OKRの設定だけでなく、定期的な振り返りを促す運用機能が充実しているものが良いでしょう。

OKRが少ない負担で運用できれば、社内の浸透も早くなります。

OKRは社内に浸透して初めて効果を発揮するので、ツールを有効活用して企業の生産性を高めるのに役立てましょう。

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「Resily」は目標の共有・進捗管理、アクションプランの作成などOKRに必要なコミュニケーションを効率的にするパフォーマンスマネジメントツールです。

世界的スタンダードになりつつあるOKRを、日本でも導入を進めるべく立ち上げられました。ツールの提供だけでなく、OKR専門のコンサルティング(コーチング)も行っており、現在大手企業も含め140社以上に導入されています。

OKRの導入を検討中であれば、ぜひ一度お問い合わせください。

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Key ResultについてのFAQ

Key Resultとは何ですか?
Key Resultは成果指標と訳され、目標がどのような数値を達成すれば実現されたといえるのかを表す定量的な目標です。本記事ではKey Resultを設定する際のポイントなども紹介しています。

Key Result(成果指標)の例としてどんなものがありますか?
「毎日架電して10件の資料請求をもらう」「5月1日までに過去の顧客から20件アポイントを取る」「事前のヒアリングシートの回答率を10%UPさせる」などがKey Result(成果指標)の例として挙げられます。

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