目標の立て方の手順を紹介。設定のコツや失敗しないためのポイントも解説BLOG

 2021.8.1

「何かを始めるときに目標を立てるけど、うまく達成できない」

「そもそも目標の立て方が分からない」

仕事を進めていく上で、このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

ただ漫然と目標を立てるだけだと、モチベーションも上がらずせっかく立てた目標を達成することは難しいでしょう。適切な目標の立て方を理解しておくことで、目標を達成し高い成果を出すことができます。

今回は具体的な方法も含めて目標の立て方をご紹介いたします。

目標の意義

そもそも目標を立てることはどういった意味があるのでしょうか。

1番大きな点としては、モチベーションを維持できるということです。何も目標がない状態は、言うなれば地図のない状態で目的地に辿り着こうとするようなものです。何をしていいか分からず具体的な行動を起こせないため、結果としてモチベーションを保って仕事を進めることができません。また、目標を立てても自分にとって適切でなければ、主体的に取り組む意欲が無くなってしまいます。

自身にとって適切な目標の立て方で目標設定するのがポイントです。

目標を立てるステップ

適切な目標を立てるためには漫然と取り組むのではなく、必要なステップを理解しておくのが良いでしょう。個人や組織によってそれぞれで細かいやり方は異なってきますが、大まかに抑えておきたい手順は共通しています。

ここからは目標を立てるために、抑えておきたいステップを4つに分けて紹介します。

自分に合った目標の立て方を見つける

まず目標を立て始める前に自分の性格や好みから、適切な目標の立て方のタイプを把握しておきましょう。こちらも細かく分類すると人それぞれではありますが、大きく分けて2つのタイプに分けられます。ひとつは「きちんと計画を立てて実行する」タイプで、細かく具体的なプランを立てて、それを着実に実行することで目標を達成する人です。もうひとつは「決めすぎずに柔軟に対応する」タイプで、大まかに計画しながらも状況に応じてプランを変更しながら最終的に目標を達成する人です。

目標をジャンルごとに分ける

大きく目標といっても仕事や生活、勉強などさまざまな目標の種類があるでしょう。仕事の中でも個人的な目標なのか組織の中でも目標なのか、マインド面なのかスキル面なのか、という観点で分類することができます。目標のジャンルを分けることで、自分が人生の中で大切にしたいものから優先順位をつけることができ、それぞれの具体的な行動計画も明確に分けることができるでしょう。仕事の中でも一度に全てのことに手を付けることができないので、優先順位をつけてひとつずつ達成していくことが重要です。

指針を決める

目標設定における指針とは、目標達成に向けてどんな方向性またはどんなマインドで取り組むかということです。たとえ適切な目標を設定できたとしても、ただ淡々とこなしているだけだと成長には繋がりません。目標達成を通じてどうありたいかを踏まえた上で日々の行動に取り組むことで、精神的にも豊かに目標を捉えることができます。

具体的な達成目標を立てる

これまでの3ステップを踏まえて、具体的な目標を設定していきます。まずはいい目標を立てるというよりは、思いつくものを並べてみましょう。その後自身の方針に合わせて優先順位をつけたり、目標を絞っていくのをおすすめします。あくまで目安ですが優先度の高い3つの目標に絞ると良いでしょう。あまり多すぎるとそれぞれが中途半端になってしまい、どれも達成できない可能性が高まるからです。

具体的な目標設定の手法

具体的な目標を立てる時にはさまざまなノウハウやコツ、フレームワークが存在します。手法によって向いている人や組織があるため、それぞれの特徴を把握しておくと適切な目標設定を実施しやすくなるでしょう。

ここでは3つの具体的な目標設定の手法をそれぞれ詳しくご紹介致します。

ベーシック法

ベーシック法は4つのステップで目標設定を行う最も基礎的な手法です。4つのステップは「目標項目」「達成基準」「期限設定」「達成計画」で構成されています。「目標項目」は達成したい目標そのものを指し、成長を促す向上目標や新しいことを始める創出目標などに分類されます。「達成基準」はどこまでやったら達成とみなすのかを示し、数値で設定することが多いです。「期限設定」では四半期や1ヶ月など適切な期限を設定しましょう。最後に具体的にどのような手段、頻度、ツールなどで目標達成を目指すか「達成計画」を立てます。

ベンチマーク法

ベンチマーク法はライバルを基準として目標を設定する手法です。主にビジネスシーンでよく使われる手法で、新商品開発や市場拡大を目指す際に有効と言えます。ベンチマーク法を活用する際には自己分析とライバル分析を深く実施することがポイントです。ライバルが何でうまくいっているのか、自分より優れているのかを明確にしましょう。身近にベンチマークしやすいライバルがいる方におすすめです。

SMART

SMARTは「Specific(目標が具体的か)」「Measurable(設定した目標は測定可能か)」「Achievable(現実的に達成可能か)」「Result-oriented(達成したい成果に基づいた目標であるか?)」「Time-Related(期限が設定されているか)」の頭文字を取った定番の目標設定手法です。ベーシック手法のステップの中でも「目標項目」の精度を高めるのに特化しています。目標達成を通じて自分が幸せになれるかどうかというRの項目が最も重要視されるのが特徴です。

目標設定のコツ

具体的な目標設定の手法が分かったところで、どの手法でも共通する適切な目標設定をするためのコツを抑えておきましょう。

目標設定のコツは以下の3つのポイントに分けることができます。

  • 何を目標にすべきか(What)
  • いつの達成を目指すべきか(When)
  • なぜその目標にすべきか(Why)

それぞれなぜポイントになるのかを理解して、3つの要素が一貫した目標設定になるようにしましょう。

「何を」達成するか

当たり前ですが目標設定において「何を」達成項目として置くかで、成果の良し悪しが決まってきます。ポイントなのは「どのレベルの目標にするか」です。高すぎる目標を設定してしまうと負担が大きすぎたり、結局達成できないことが続いてしまいモチベーションが下がってしまいます。また、低すぎる目標はやりがいがなく成長にも繋がりません。自身の現状を正確に把握し、努力をすれば何とか到達できるくらいの適切な目標を設定しましょう。

「いつ」達成するか

目標達成において適切な期限を設定することは非常に大切です。ここでポイントなのは中長期的な期限と細かいステップの期限を設けておくことです。目標の内容によっては年単位の期限が必要なものもあるはずですが、それに対して1ヶ月や四半期などのタイミングで進捗の基準となる小目標も合わせて設定しておくと良いでしょう。そうすることで、前進している実感が得られて、モチベーションを維持することができます。

「なぜ」達成するか

目標設定の肝になるのが「なぜ」達成するかです。ただ漫然と設定した目標を達成しているだけだと、目標達成そのものが目的になってしまいがちです。そうなると自分ごととして取り組むことができず、いい成果も出しづらくなるでしょう。目標達成を通じて、自分はどうありたいのか、何を目指しているのか、組織にどんな価値貢献ができるのか、を目標設定時に明確にしておくことで、目的を見失わずに行動し続けることができるはずです。

失敗しない目標の立て方

目標を立てる時にはコツの他にいくつか注意しておきたいポイントもあります。せっかく目標を立てるのであれば失敗しないようにしたいものです。目標を立てるのに失敗しないように抑えておきたいポイントは以下の2つです。

  • 公平なものであること
  • プロセス目標の未達はNG

それぞれについて詳しく解説していきます。

公平なものにする

仕事において個人が設定する目標はチームの目標、そして会社全体の目標に紐づいていることはご理解いただけるでしょう。それぞれ個人の目標を達成することで、会社としては大きな成果になっていきます。つまり目標はチーム単位で達成を目指すのが望ましいです。そのため、組織内である個人の負担が大きくなってしまうような目標を立てては決してなりません。チームメンバーが公平に仕事ができる目標にしておくことで、チームのモチベーションを維持し、長所と短所を補いあいながらチームで目標達成を目指すことができます。

プロセス目標の未達はNG

目標を達成するための細かなプロセス目標に関しては、必ず達成できるようにしましょう。最終的なゴールである目標が達成できない場合は、そもそも行動計画から適切ではなかった可能性もあります。ただし、プロセス目標に関しては具体的なものを定めているはずであり、それが実施できていないと言うことは不完全な作業を容認することになり、チーム全体の士気にも関わります。もしプロセス目標達成できない場合は、その要因と対策を自身で考えることが重要です。

目標設定のコツを掴んで成果を出そう

目標を立てるための手法や立てる時のコツはさまざまな観点があります。最も大切なのは、自身に合った方法を見つけてまずは目標を立ててみるということです。やってみてうまくいかない場合は、その要因を明確にして次の目標に活かすようにしましょう。チームで仕事を行っている場合は、周りの同僚とコミュニケーションを取ってフィードバックをもらいながら、目標の質を高めることもおすすめです。

こちらの記事を参考に、自分なりの目標設定に取り組んでみてください。

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