目標設定のフレームワーク10選BLOG

 2021.6.26

「目標を立てるものの、いつも達成できない」

「そもそも目標の立て方が分からない」

と、目標設定に関してお悩みの方は多いのではないでしょうか?

目標設定は人によってそれぞれ適した方法があるため、自分に合った方法でないとモチベーションが維持できず、せっかく立てた目標をいつまでも達成することができません。

そこで今回は目標設定に活用できるさまざまなフレームワークを紹介していきます。それぞれの特徴ややり方を理解して、自分に合ったフレームワークを実践してみてください。

目標設定とは?

目標設定の具体的なフレームワークを紹介する前に、まずそもそも目標設定とは何を指すのか理解しておきましょう。

目標設定とは、仕事や勉強を進めていく上で明確な目的を持ち、必要な目標を立てることです。例えば「クラスで1番の成績を取る」「営業成績で1番を取る」などの目的に対して、具体的に行動することや達成の期限などを決めておかないと、目的達成は難しくなります。自身の目的達成を具体的にイメージし、達成の可能性を出来るだけ高めるために重要なステップがと捉えておきましょう。

目標設定が重要な理由

達成したい目標がある際に、適切な目標設定を行うことが重要なのにはいくつか理由があります。ここからは目標設定が重要な理由を2つ紹介していきます。

モチベーションが維持できる

自身に合った目標設定ができていないと、具体的に達成するためのアクションを起こせずモチベーションを保って目標に向かって取り組むことが難しいです。また、誰かにやらされている受動的な捉え方をしてしまうので、目標を通じて自分の成長に繋げることもできないでしょう。適切な目標設定をすることで、目標を自分ごととして捉えて主体的に目標達成に向けてパフォーマンスを発揮することができます。

目標に対する進捗を確認できる

適切に目標設定を行うことで、目的にどれだけ近づいているのか、後どれくらい何が必要なのかを可視化することができます。目標に対する進捗状況が把握できるようになると、前倒して進んでいれば他の重要なことに時間を割いたり、進捗が遅れていれば早い段階で気づいて対策を講じたりと、目標達成に向けて適切な意思決定をすることができるのです。

目標設定の10個のフレームワーク

目標設定においてはさまざまな種類のフレームワークがあります。自分に合った方法や状況や目的に応じて適切なフレームワークを使い分けることで、効果的な目標設定を実施できるのです。

ここからは10個のフレームワークに分けて、それぞれの特徴や活用のポイントを紹介していきます。

ベーシック法

ベーシック法とは、数ある目標設定のフレームワークの中で最も基本的なものです。これから紹介していく他のフレームワークの考え方の基礎となる考え方とも言えます。

ベーシック法は目標の内容そのものの「目標項目」、目標達成の指標である「達成水準」、いつまでに達成するかという「期限」、達成するための具体的なプランを示した「達成計画」という4つの切り口で目標設定を行います。ベーシック法では、数値などを用いてそれぞれの項目を具体的に設定することが重要です。

三点セット法

三点セット法は、ベーシック法を基により掘り下げたフレームワークです。具体的には達成する事柄の「テーマ」、テーマに対する具体的な目標「達成レベル」、目的を達成するための計画である「達成手段」という3点を定めます。ベーシック法同様に「達成レベル」「達成手段」は具体的であるのが望ましいですが、「テーマ」を設定する段階では抽象的なもので構いません。

SMARTの法則

SMARTの法則とは、経済学者のドラッカー氏が提唱するフレームワークで、元は目標管理の考え方方生まれたものです。「Specific=具体的で分かりやすい」「Measurable=計測ができる」「Achievable=達成が可能である」「Realistic=現実的である」「Timely=期限が明確になっている」の5つの指標の頭文字を取ったもので、それぞれの指標での達成度合いを測ります。組織のメンバーを明確かつ同じ水準で目標設定できるのが特徴です。

HARDゴール

HARDゴールとは、生産性について著書を書いている専門家のマーク・マーフィー氏によって提唱されているフレームワークです。SMARTの法則が時代に合っていないことを起点に、より感情に深く根付いている手法になっているのが特徴です。「Heartfelt=心の底から達成したくなる目標」「Animated=生き生きとした目標達成後の姿が鮮明にイメージできること」「Required=目標達成のために必要とされているスキルや能力を明確にする」「Difficult=困難な目標であること」の頭文字を取った手法で、実際に目標設定をする際はH→A→D→Rの手順で行うので注意しましょう。

ランクアップ法

ランクアップ法とは自身の成長を目的に、適切なステップで質の高い成果を出せるように目標設定を行うものです。具体的なステップは「改善:ネガティブな部分を解決する」「代行:自分よりレベルの高い人の仕事を代行できるように」「研究:あるテーマについて研究する」「多能化:異なるジャンルのスキル、知識を身につける」「ノウハウの普及:自分のスキルや知識をノウハウ化する」「プロ化:特定の分野のプロとなる」という6つで、この目標項目の順に沿って目標設定を行うことで、効果が大きくなります。

ベンチマーク法

ベンチマーク法とは、目標設定を実施する際に他の人や会社などのある対象を基準として定めて目標設定を行います。ベンチーマークする対象は、人であれば会社のライバルや尊敬している上司、会社であれば競合他社や成功している他業種の会社などです。ベンチマークを決めることで、目標達成のために必要な要素が分かりやすくなります。

期中設定法

期中設定法とは、まずは抽象的でも良いので目標設定をしてしまい、達成に向けて行動する中で目標を適宜調整していくものです。先の見通しが立ちづらい新規性の高いチャレンジをする際に効果的な手法になります。期中設定法ではスピード感を持って目標設定から行動まで実施することができ、軌道修正もしやすくなることが最大の特徴です。定期的に振り返りを行い、調整を繰り返す中で徐々に目標を具体的にしていくことがポイントになります。

NLP式目標設定法

NLPとは「脳の取取扱説明書」と呼ばれる心理学論のことを指し、その理論を目標設定に取り入れたものがNLP式目標設定法です。人間は五感それぞれによって物事を意味付けて認識しており、その認識されたものが自身にプログラミングされ、それに応じて行動しているとされています。それと同じように、目標設定においても自分自身の将来像を五感によって具体的にイメージし、モチベーションを向上させるのです。NLPはビジネスだけでなく、スポーツでもよく用いられるため、アスリートのような高い目標設定にも有効に使える手法たと言えます。

KGI×KPI×KDI法

KGI×KPI×KDI法とは、「KGI(Key Goal Indicator):最終目標」「KPI(Key Performance Indicator):中間目標」「 KDI(Key Do Indicator):行動目標」の3つの指標を用いたものです。それぞれの指標が繋がっていることがポイントであり、全てが繋がっていることで効果的な目標設定を実施することができます。また、それぞれが定量的な数値によって設定される必要があり、それによって具体的かつ確実に目標の進捗を管理することが可能です。

マンダラチャート

マンダラチャートとは、メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手が高校時代に活用していたことで話題となった手法で、仏教のマンダラ模様のようなマス目を用いることが特徴です。マスの中心に最も重要な目標を記載し、そこから目標の達成に向けたアイデアをマスを埋めるように記載していくことで、達成のための行動を具体的かつ細かく設定することができます。目標と行動が繋がった状態で把握できるため、質の高い行動指針を策定することができるでしょう。

目標設定のポイント

これまで具体的な目標設定のフレームワークを10個紹介してきました。それぞれに特徴がありますが、共通するポイントもあるためいくつか紹介します。

個人目標はチーム目標に関係あるものにする

仕事において目標設定を実施する際には、個人目標を設定します。基本的に自由に設定するものですが、出来るだけチーム目標に関係のある目標にするとより効果が高まります。個人目標を達成できてもチーム目標が達成できていなければ、評価には繋がりにくいです。自身の成長に繋がるものかつ、チームに貢献できる目標にしましょう。

定量的な目標にする

設定する目標は、数字や期間など具体的で定量的なものにしましょう。目標が定量的であれば、その進捗や達成度合いが明確になり、進捗に応じて柔軟に行動を修正していくことができます。また、定量的な目標であれば、達成したかどうかも明確になるため、達成感も得ることができるでしょう。

自分に合った目標設定のフレームワークを

今回は目標設定をする際に活用できるフレームワークを10個紹介していきました。目標設定のフレームワークは自身の立場や環境、特性に合わせて適切なものを選択することが重要です。自身に合っていないものを選んでしまうと、あまり効果が得られないでしょう。こちらの記事を参考に、自身に合ったフレームワークを見つけて目標を設定してみてください。

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