2024.2.29
目標設定がしっかりできることはビジネスにおいて欠かせないスキルです。
「目標設定をしてるけどうまくいかない」
「いい目標が思い浮かばない」
という方のために本記事を執筆しました。
Resilyでは目標管理フレームワーク「OKR」を170社以上に提供し、良い目標設定についてのコンサルティングも行っています。
今回そのノウハウを記事として紹介します。目標設定のコツや具体例・サンプルを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスにおける目標設定とは、企業や組織、個人が将来の目標や方向性を明確にするために、具体的な目標を設定するプロセスです。目標設定は、経営戦略やビジネスプランの策定、業績評価、リソース配分など様々な側面に影響を与えます。
目標設定の目的は主に4つ挙げられます。
目標設定は、組織が進むべき方向を定めるための指針となります。明確な目標があることで、チームや従業員は共通の目標に向かって協力し、一致団結した行動を取ることができます。
目標設定は、従業員やチームのモチベーションを高める効果があります。具体的な目標が設定されることで、達成感や成果に対する報酬が期待できるため、努力や熱意を持って取り組む意欲が高まります。
標設定は、業績評価や成果の測定基準を提供します。目標を設定することで、進捗状況や達成度を定量的に評価できるため、問題点や改善の必要性を明確にすることができます。
目標設定は、リソースの効果的な配分を可能にします。具体的な目標に基づいて、必要な予算、人員、時間などのリソースを適切に配分することができます。これにより、組織の効率性や生産性を向上させることができます。
目標設定は、SMARTの法則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいて行われることが一般的です。具体的で明確な目標を設定し、達成可能で測定可能な目標を立てることが重要です。また、目標は組織のビジョンや戦略に関連し、一定の期限を設けることで時間的な制約を与える必要があります。
継続的な目標の見直しや修正も重要です。組織の状況や市場の変化に応じて目標を柔軟に調整することで、ビジネスの成果を最大化することができます。
ビジネスにおける良い目標を設定するためのステップをご紹介します。
まず最初に、組織のビジョンや長期的な目標を明確にします。ビジョンは、組織が将来においてどのような存在でありたいかを示すものです。戦略は、そのビジョンを実現するためのアプローチや方針です。ビジョンと戦略を明確にすることで、目標設定の基盤となる方向性を定めることができます。
次に、具体的な目標を設定します。目標は、SMART原則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいて設定されるべきです。目標は具体的で明確な内容を持ち、達成度を測定可能であり、現実的かつ達成可能であること、組織のビジョンや戦略に関連していること、一定の期限を設けることが重要です。
SMARTの法則についてこちらの記事に詳細を書いているので是非参考にしてみてください。
【具体例付き】SMARTの法則とは?メリットや目標設定のポイントを解説!
複数の目標がある場合、優先順位付けを行います。目標の重要性や緊急性、リソースの制約などを考慮して、どの目標を最初に取り組むべきかを決定します。優先順位付けには、目標の影響度やリターンの高さを評価する方法を用いることがあります。
各目標に対して、具体的な行動計画を策定します。目標を達成するために必要な手段や具体的なタスク、担当者、期限などを明確にします。行動計画は、目標を実現するための具体的なステップやタイムラインを示すものです。
設定した目標の進捗状況を定期的にモニタリングし、評価します。進捗状況の追跡や成果の測定を通じて、目標達成の進度や問題点を把握します。必要に応じて、目標の修正や調整を行い、進行中の目標に対する適切なフォローアップを行います。
5つのステップを踏むことでよい目標設定ができるでしょう。目標設定は一度だけでなく、定期的に見直す必要があります。組織の状況や市場の変化に合わせて、目標を柔軟に調整し、ビジネスの成果を最大化することが重要です。
Resily社が提供するプロダクトで管理できる「OKR」は目標を柔軟に調整し、達成へと導く素晴らしいフレームワークです。GoogleやFacebookをはじめとするシリコンバレー企業では当たり前のように使われているものなのでぜひ導入してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事が参考になるので是非参考にしてみてください。
次に目標設定のよくある失敗例をご紹介します。
既に今設定している目標があれば、失敗例に当てはまってしまっていないかチェックしてみましょう。マネージャとして部下に目標設定を教える際にも、こうならないようにという教え方をするとよい目標設定ができるようになるでしょう。
目標が具体的でなく、曖昧なままで設定される場合、進捗のモニタリングや評価が困難になります。例えば、「売上を向上させる」という目標は曖昧であり、具体的な数値や方法が明確にされていないため、成果の評価や進捗の追跡が困難になります。
目標が現実的でなく、達成不可能なレベルに設定される場合、従業員やチームのモチベーションが低下し、失望感や挫折感を抱く可能性があります。例えば、非現実的な期限や限られたリソースの中で非常に高い目標を設定すると、目標達成の難易度が高まります。
目標が組織のビジョンや戦略と関連性がない場合、目標設定の意味や方向性が失われます。目標は組織のビジョンや戦略と一致しており、組織の長期的な目標に対する貢献を明確にする必要があります。
目標に適切な期限を設けない場合、タスクの優先順位付けや進捗管理が困難になる可能性があります。期限を明確に設定することで、目標に向けた取り組みの効率化やスケジュール管理が可能になります。
目標が組織のメンバーに適切に伝えられない場合、目標に対する理解や共感が得られず、目標への取り組みが不十分になる可能性があります。目標設定は、組織内で明確に伝えられる必要がありますし、目標の進捗状況やフィードバックの共有も重要です。
あてはまっているものはなかったでしょうか?
どんなにすばらしいスキルを持った社員でも目標設定一つ間違ってしまうだけで大きくパフォーマンスを下げてしまうこともしばしばあります。
目標を設定した後の進捗フォローも重要です。設定した目標が無理な数値になっていないか、期間は最適化、コミュニケーションをしっかりとっているかをこまめにチェックして目標を機能するものにしましょう。
ここでよい目標設定の例をご紹介します。
例:「年間売上を前年比10%増加させる」
具体的で測定可能であり、ビジネスの成長を促進することを目的とした良い目標設定です。
例:「顧客満足度をアンケート調査で85%以上に向上させる」
顧客の満足度を測定可能なものとして設定してあり、サービス品質の向上や顧客関係の強化につながるものと言えます。
例:「新たな市場において製品/サービスを導入し、1年以内に市場シェアを5%獲得する」
新規市場への進出や競争力の指標を市場シェアとおいてあり、良い目標設定になっています。また、達成するためのアクションプランも入っており、誰が見てもその目標達成をするために何をすればよいかがわかるようになっているのもよい点です。
目標設定はビジネスを成長させるために欠かせないものです。具体的で明確な目標を設定することで、組織や個人の成長を促すことができます。
SMARTの法則で設定した目標は評価基準としても活用でき、公平な評価が可能です。OKRやMBOなどの目標管理フレームワークでも利用できます。
良い目標が設定できることはマネジメントに欠かせないスキルなので、ぜひ本記事のノウハウを活用してみてください。
本記事を執筆したResilyはスタートアップから大企業まで幅広い組織で採用され始めている「OKR」を管理するツールを提供しています。
OKRに興味がある方はぜひ一度トライしてみてください。チームをマネジメントする時間を大幅に削減することができます。また、目標を忘れてしまった、何のための業務かわからない、といった目標管理の失敗を減らすことができます。
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