パーパス戦略で人事と採用を成功させる方法とは?BLOG

 2023.7.31

現代のビジネス環境では、適切な人材を採用し、組織の成功につなげることが重要な課題となっています。そのためには、従来の採用手法だけではなく、新たなアプローチが求められています。

本記事では、「パーパス(Purpose)」という概念が人事や採用に与える影響について探求し、その重要性を解説します。パーパスは企業や組織の使命や目的を示す言葉であり、個人が仕事に対して持つ熱意や意欲とも深く関連しています。組織が明確なパーパスを持つことで、優れた人材を惹きつけ、組織全体のパフォーマンスを向上させることができるのです。

さまざまなパーパス戦略を取り入れることで、採用プロセスの効率化や、優秀な人材の長期的な定着を促すことができるでしょう。さらに、組織と個人の価値観のマッチングを強化することで、モチベーションの向上や従業員のエンゲージメント向上にも寄与します。

パーパスとは?

パーパス、ビジョン、ミッション、バリューのピラミッド図

パーパス(Purpose)とは、企業や組織が持つ使命や目的を示す概念です。これは、単なる収益を追求するだけでなく、社会的な価値や意義を追求することを指します。組織のパーパスは、単なる業務の範疇を超えて、社会に対して提供する独自の価値を具現化するものです。

パーパスは、従業員やステークホルダーに対しても重要な意味を持ちます。従業員が組織のパーパスに共感し、自分の仕事がより大きな目的の一部であると感じることは、モチベーションやエンゲージメントの向上に繋がります。また、ステークホルダー(顧客、パートナー、投資家など)も、組織のパーパスが社会的な価値を提供することを認識することで、より長期的な信頼関係を築くことが可能となります。

企業や組織が明確なパーパスを持つことで、以下のようなメリットがあります。

優秀な人材の吸引力

パーパスを持つ企業は、社会的な目的に共感する人材を惹きつける傾向があります。仕事において単なる給与だけでなく、自分の存在が大きな価値を生み出す一部であると感じることは、従業員にとって非常に魅力的です。

長期的な定着と離職率の低下

パーパスが明確である企業では、従業員の意欲や納得感が高まり、結果として離職率の低下に繋がります。人々は、長期的なキャリアを築きたいと考える傾向がありますので、自身の価値観に合致する企業で働くことが魅力的となります。

モチベーションの向上とエンゲージメントの促進

パーパスを持つ企業は、従業員の仕事へのモチベーションとエンゲージメントを高めることができます。従業員が自分の仕事に対して意義を見出し、共感を持つことで、生産性や創造性が向上することが期待できます。

組織のパーパスは単なるスローガンではなく、組織の行動や意思決定に根ざしたものであることが重要です。また、パーパスは組織が進むべき方向性を示すコンパスとしても機能し、ビジネス戦略や社会的責任の遂行において指針となる要素として位置づけられます。

パーパス経営の重要性

パーパス経営(Purpose-driven management)は、企業や組織が利益追求だけでなく、社会的な使命や目的を追求する経営理念です。従来の収益中心主義にとどまらず、社会的な価値の提供や持続可能な成長を重視し、組織の活動や意思決定に深く組み込むことを特徴としています。以下に、パーパス経営の重要性について具体的に説明します。

社会的な意義と影響力の追求

パーパス経営を掲げる企業は、単なる収益追求だけでなく、社会的な問題の解決や社会全体への貢献を目指します。組織が持つパーパスが示す社会的な価値が明確であることで、従業員や顧客、パートナーはより共感しやすくなります。社会的な意義を持つ企業は、長期的な持続的成長と信頼を築くことができ、競争優位性を獲得します。

従業員のモチベーションとエンゲージメントの向上

パーパスを持つ企業は、従業員にとって働く意義や自己実現の場を提供します。従業員が組織のパーパスに共感し、自分の仕事が社会的な価値に貢献していると感じることで、モチベーションが高まります。高いモチベーションは生産性や創造性を向上させ、従業員のエンゲージメントを高める要因となります。

顧客との強い絆の形成

パーパス経営を推進する企業は、顧客との間に強い絆を形成することができます。顧客は、自分の価値観に合致する企業との取引を好む傾向があります。企業が社会的な価値を提供し、顧客の利益に寄与することができれば、顧客ロイヤルティの向上や新規顧客の獲得に繋がります。

リスク軽減と企業価値の向上

パーパス経営を実践する企業は、企業のリスクを軽減する効果があります。社会的な価値を追求する姿勢は、環境への配慮や社会的な側面を重視した事業展開に繋がり、法的・倫理的な問題を回避することができます。これにより、企業の信頼性や評価が向上し、企業価値を高めることができます。

持続的な成長と長期的な競争優位性

  1. パーパス経営を重視する企業は、長期的な視点で事業展開を行います。社会的な使命に応じた価値提供が組織の成長につながり、持続的な競争優位性を築くことが可能です。また、社会的な課題の解決に寄与することで、政府や地域社会との協力や支援を受けるチャンスも増えます。

総合的に見て、パーパス経営は組織の活動に深い意義をもたらし、従業員や顧客との絆を強化し、持続的な成長と競争優位性の確立に寄与する重要な経営理念です。企業や組織が社会的な目的を追求し、利益追求と社会的価値のバランスを取ることは、現代のビジネス環境において不可欠な要素となっています。

人事戦略・採用におけるパーパス戦略の具体的な活用方法

人事戦略や採用におけるパーパス戦略の具体的な活用方法は、組織のパーパスを明確にし、それを候補者や従業員と共有することで、適切な人材の採用や長期的な定着を促進し、従業員のモチベーションやエンゲージメントを向上させることが含まれます。以下に具体的な活用方法を説明します。

パーパスの定義と共有

まず、組織のパーパスを明確に定義することが重要です。組織の使命や目的を分かりやすく簡潔に表現し、社内外の関係者に共有します。従業員や候補者が組織のパーパスを理解し、共感することで、採用活動や組織のブランディングにおいて強力なアピールポイントとなります。

採用プロセスにおけるパーパスの統合

採用プロセスにおいて、候補者に対して組織のパーパスを積極的に伝えることが重要です。採用担当者や面接官がパーパスを伝える際に、その重要性や組織の価値観との関連性を具体的に説明します。候補者が組織のパーパスに共感し、自らの価値観と一致することで、採用の成功確率が高まります。

インタビューと選考におけるパーパス重視のアプローチ

面接や選考プロセスにおいても、候補者のパーパスへの共感を重視するアプローチを取り入れます。候補者に自らの価値観や目標について尋ねることで、組織のパーパスとのマッチングを評価します。候補者が組織のパーパスに共感し、自らのキャリアと組織の目的を一致させることができれば、長期的な定着につながります。

従業員エンゲージメントの向上とパーパスの関連

従業員のエンゲージメントを高めるためには、組織のパーパスを日常の業務や活動と関連付けることが重要です。従業員が自らの仕事に対してパーパスを実感し、その重要性を理解することで、モチベーションが高まり、働く意欲が向上します。また、パーパスと従業員の目標とを結びつけることで、個人の成長やキャリア開発にも寄与します。

社内外でのパーパスの発信と活用

組織のパーパスは、社内外で積極的に発信し、従業員や顧客、パートナーと共有します。社内コミュニケーションや社内イベントを通じて、従業員が組織のパーパスについて理解し、共感する機会を提供します。また、企業のウェブサイトやSNSを活用して、顧客やパートナーとパーパスを共有し、ブランドイメージを強化します。

これらの具体的な活用方法により、パーパスを人事戦略や採用活動に統合することができます。組織のパーパスを明確にし、共感を持たせることで、優秀な人材の吸引や長期的な定着を促進し、従業員のエンゲージメントを向上させることができるでしょう。

パーパスを浸透させる目標管理フレームワークOKRとは?

パーパスから現場メンバーのタスクまでのピラミッド図

パーパスを浸透させる目標管理フレームワークOKR(Objectives and Key Results)は、組織や企業がパーパスを実現するために効果的に目標を設定し、成果を評価・管理する手法です。OKRは、特定の期間(通常は四半期や年間)において、組織全体や個々の部門が取り組むべき具体的な目標(Objectives)とそれに対する成果の指標(Key Results)を明確に定義することで、組織の方向性を示し、成果を追求するための枠組みを提供します。

OKRの基本的な仕組みは以下の通りです。

  1. 目標(Objectives)の設定: 組織や部門のリーダーが、パーパスを達成するために優先すべき重要な目標を設定します。これらの目標は、具体的で挑戦的な内容となり、組織全体の方向性を示すものです。目標は明確かつ簡潔に表現され、すべてのメンバーが理解しやすいようにします。
  2. 成果の指標(Key Results)の設定: 目標を達成するために必要な成果の指標を設定します。Key Resultsは、数値や具体的な成果を示す指標となります。これらの指標は、目標に向けた進捗状況や達成度を測るためのものであり、目標達成の進捗を定量的に評価する手段となります。
  3. 週次や月次の進捗確認: OKRは通常四半期(3カ月)ごとに設定されますが、週次や月次の進捗確認を行うことで、目標達成に向けた進捗状況を把握し、必要に応じて調整を行います。進捗確認は透明性を持ち、組織内で情報共有を促進します。
  4. フィードバックと学習: OKRの進捗確認においては、成果が目標に対してどの程度達成されているかを評価し、フィードバックを行います。成功した取り組みや失敗した要因を分析し、学習を促進します。フィードバックと学習を通じて、次のOKRの設定に活かすことで、持続的な成長を目指します。

OKRは、組織の方向性を明確にし、パーパスを浸透させるために非常に効果的なフレームワークです。パーパスに基づく目標の設定と進捗確認により、組織全体の意識統一や成果の追求が促進されます。透明性とフィードバックの循環を重視することで、組織のエンゲージメントやモチベーションの向上、パーパスに沿った組織文化の確立にも寄与します。

パーパスの浸透に最適な「Resily」とは?

「Resily」は国内ツールで唯一OKRに特化したものです。直観的なマウス操作でOKRツリーの作成ができ、進捗状況の更新リマインドやチャットツールへの通知などOKRを効率的に運用するための機能が充実。

スプレッドシートやExcelなどでOKRを管理しているけど不便さを感じている、もっと効率的に運用したい、というお悩みをズバリ解決してくれるツールになっています。

他のツールとの違いはOKR特化でOKR関連の機能が充実している点です。タレントマネジメントや人事評価の機能がメインのツールはOKR管理はオプション機能のためOKRでパーパース実現に向けてしっかり取り組んでいきたいとお考えの方には、物足りない部分があるかもしれません。

ResilyはSansan株式会社やみんなの銀行など全社的にOKR導入に取り組んでいる企業を中心に170社以上の導入実績があります。

Resilyは20日間無料でツールのすべての機能を試すことができます。クレジットカード登録や商談なしで試すことができるのでまずは使ってみましょう。サンプルOKRが最初から入っているため、これからOKRを始めたいという方でも利用イメージがつかめるようになっています。

ResilyのOKR画面

またResilyでは、100名様以上でのOKR導入をご検討の企業様向けに、専任のカスタマーサクセスがOKR導入から社内への定着までを支援する「運用サポートプラン」を提供しております。トライアルでResilyを体験した後に、自社での導入をご検討される場合は、ぜひこちらまでお気軽にご相談下さい。

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