2023.7.25
働くことに対する情熱や熱意、肯定的な感情、および仕事への集中力と積極性を指す概念、それが「ワークエンゲージメント」です。具体的には、自身の仕事に対する満足感や役割への誇り、自己成長や達成感などを感じ、積極的に業務に取り組むことを示します。
ワークエンゲージメントは、従業員が仕事に対してどれだけ熱心に取り組んでいるか、そしてその仕事にどれだけ没頭しているかを表す指標と言えます。この概念は、一見、当たり前のように思えるかもしれませんが、それが高いほど、従業員の生産性、満足度、さらには全体の業績に大きな影響を及ぼします。
組織のリーダーからすれば、ワークエンゲージメントの高い従業員は、単に仕事をこなすだけでなく、自発的に問題を解決し、新しいアイデアを生み出し、そして自分の能力を最大限に活用して組織の成長に貢献します。このような行動は、チーム全体の士気を高め、他の従業員にも前向きな影響を与えます。これは、ワークエンゲージメントがただの個人の感情でなく、組織全体のパフォーマンスに関連しているということを示しています。
一方、従業員自身にとっても、ワークエンゲージメントは自己満足感、自己成長、キャリアの進歩など、多くのポジティブな結果をもたらします。自分の仕事に深く関与し、それに価値を見出すことは、職場での幸福感を高め、ストレスを軽減し、より高い生産性を達成するための道筋を示します。
個人と組織への影響についてそれぞれ解説します。
ワークエンゲージメントが個人に与える影響を詳しく見ていきましょう。
ワークエンゲージメントが高いと、従業員自身のモチベーションが上がります。その結果、仕事の生産性や効率が向上する可能性があります。毎日の仕事に意義を見つけ、新しいアイデアや解決策を見つけ出すためのエネルギーを引き出します。
また、ワークエンゲージメントは個人のパフォーマンスにも影響します。自分の仕事に対する情熱や興味が高いほど、より良い結果を生み出す可能性が高くなります。業務達成のための努力と献身が、仕事の質と結果に直接反映されるのです。
次に、組織に与える影響について見ていきましょう。
組織レベルでは、ワークエンゲージメントが高い従業員は、一般的にチームワークを強化し、より良い職場環境を作り出す傾向にあります。これは、彼らが持つポジティブなエネルギーと情熱が他のチームメンバーに伝播し、全体のモラルを高めるためです。
組織全体としても、ワークエンゲージメントが高いとパフォーマンスが向上します。従業員が自分の仕事に熱心であればあるほど、全体の生産性や効率が向上し、組織の目標達成につながるのです。
以上の理由から、ワークエンゲージメントは、個々の従業員だけでなく、組織全体の成長と成功にとって重要な要素と言えます。次のセクションでは、ワークエンゲージメントをどのように向上させるか、その具体的な方法について解説します。
ワークエンゲージメントを向上させるには、いくつかの具体的な方法があります。まず、明確な目標と期待を設定することが重要です。従業員が自分の仕事の目的と役割を理解していれば、その仕事により深く関与し、エンゲージメントを感じる可能性が高まります。また、これにはOKR(Objectives and Key Results)のような目標管理フレームワークが役立つことがあります。
次に、労働環境の改善も重要です。これには、適切なワークスペースの提供、安全な職場環境の確保、そしてポジティブな職場文化の醸成などが含まれます。また、リーダーの支持とフィードバックもワークエンゲージメントに大きく影響します。リーダーが従業員を支持し、定期的にフィードバックを提供すれば、従業員は自分が評価されていると感じ、より一層の努力をする可能性があります。
経営者・管理者ができるワークエンゲージメントを向上させる方法の一例をご紹介します。
経営者や管理者は、従業員が仕事に情熱を感じ、自分の役割に価値を見出せるような組織文化を築くことが重要です。これには、明確なビジョンの共有、公平な評価システムの導入、継続的なフィードバックとコミュニケーションなどが含まれます。
また、安全で快適な労働環境を提供することもワークエンゲージメントを向上させる重要な要素です。これには、適切な仕事量、フレキシブルな勤務時間、健康とウェルビーイングの支援などが含まれます。
続いて従業員自身ができる方法の一例をご紹介します。
従業員自身も、自己啓発やスキルの向上に努めることで、ワークエンゲージメントを高めることができます。新しい学習の機会を求め、自分の成長とキャリアの発展に積極的に取り組むことが重要です。
ワークライフバランスを保つこともまた重要です。仕事だけでなく、プライベートな時間も大切にし、ストレスを適切に管理することで、仕事へのエンゲージメントを維持し続けることができます。
ワークエンゲージメントは、特定の指標やツールを用いて定期的に測定すべきです。その一つが、ウトレヒト・ワーク・エンゲージメント・スケール(UWES)です。これは、仕事への熱意、没頭感、活力といったワークエンゲージメントの三つの主要な側面を測るためのツールです。
また、定期的な従業員満足度調査やフィードバックセッションも有用な方法です。これらの調査やセッションでは、従業員が自分の仕事にどれほどエンゲージしているか、また、その原因や影響について直接的な情報を得ることができます。
最後に、組織のパフォーマンス指標や生産性指標とワークエンゲージメントの関連性を分析することも有益です。これにより、ワークエンゲージメントが組織全体の成果にどのように影響しているかを理解することができます。
ワークエンゲージメントの測定は、組織のエンゲージメントレベルを評価し、必要に応じて改善策を講じるための重要な手段です。
UWESは、ワークエンゲージメントを測るための国際的に認知された指標です。このアンケートは、仕事への熱意、没頭感、活力など、ワークエンゲージメントの3つの主要な側面を評価します。
以上のように、ワークエンゲージメントは個々の従業員と組織全体の成功にとって重要な要素であり、その向上と維持には経営者、管理者、そして従業員自身が果たす役割があります。また、ワークエンゲージメントは定期的に測定し、必要に応じて改善策を講じることが重要です。それによって、より良い職場環境の創出と組織の成功につながるのです。
本記事では、ワークエンゲージメントの定義、その重要性、向上方法、そして測定方法について詳しく説明しました。ワークエンゲージメントが高い従業員は、自分の仕事に対して高い満足感と熱意を持ち、それが個人のパフォーマンス向上、チームワークの強化、そして組織全体の成功に貢献します。
ワークエンゲージメントを高めるためには、組織のリーダーシップが重要な役割を果たします。リーダーは、従業員が仕事に情熱を持つことができ、自分の役割に価値を見出すことができるような組織文化の構築と、快適で支えられた労働環境の提供に努める必要があります。同時に、従業員自身も、自己啓発に努め、ワークライフバランスを保つことで、自身のエンゲージメントを維持する役割があります。
このようなエンゲージメントを維持しつつ目標に向かって進むためのフレームワークとして、OKRが役立つことが期待されます。OKRは、組織全体と個々の従業員が同じ目標に向かって努力できるようにする効果的なフレームワークです。従業員は自分の役割と目標が組織全体の成功にどのように貢献しているのかを理解し、その結果として更なるエンゲージメントを感じる可能性があります。
最後に、ワークエンゲージメントは定期的に測定し、組織のエンゲージメントレベルを評価し、必要に応じて改善策を講じることが重要です。
以上のように、ワークエンゲージメントとOKRは、従業員と組織全体のパフォーマンスを高め、組織の成功を支えるための重要な要素です。
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