2023.9.19
名著の内容を分かりやすく紹介します。「7つの習慣って何?身につけるとどんなメリットがあるの?」と思っている方こそご覧ください。
7つの習慣とはスティーブン・R・コヴィー博士が著書「7つの習慣」で紹介している成功哲学です。
この本で紹介されている習慣を身につけることでコミュニケーション能力が向上したり、他者と信頼関係が築きやすくなったりします。その結果、自己の価値をより高めることが可能となるのです。
とはいえ、著書の内容を一度に理解するのは簡単ではありませんよね。
そこでこの記事では下記の3点についてお伝えします。
本著はそれなりにボリュームのある書籍なので手を付けるハードルが高く感じるかもしれませんが、概要を理解するだけなら難しくありません。
まずは大まかに把握しましょう。
本著は個人や人間関係があるべき姿に関する提案で、インサイド・アウト(内から外へ)をベースとしています。
習慣を変えることで人格が磨かれ、優れた人格によって自分の内側(インサイド)から外側(アウト)に影響を与えられるようになるのです。
習慣を変えることで人格が磨かれて生き方が変化します。
下記の習慣を身につけることは生き方を見直すことにつながるのです。
個人のあり方や人間関係の構築の仕方がわかるので、望む生き方を実現しやすくなります。
スティーブン・R・コヴィー博士が提唱する7つの習慣は下記の通りです。
私的成功の習慣とは、個人が自立して成果を出すための習慣です。
自立と言っても経済的な自立ではなく、自分の行動に責任を持つ精神的な意味での自立にあたります。
第一〜第三の習慣を段階的に身につけることによって自立することは、個人にとって大きな成功であると説いています。
「主体的である」とは、自分の人生の責任を引き受けるということです。
7つの習慣では、自分自身の感情や行動は自分自身が選ぶことができると説かれています。
例えばビジネスで予想もしていなかったハプニングが起こったとします。自分にどのような感情が湧いたり、どんな行動を選択するかは、ハプニングという外部の出来事によって決まると考えていませんか?
ハプニングに遭遇して不機嫌になるか、冷静に対処するかは自分自身が選択できます。
人生は自分自身の選択と行動の結果です。
自分がコントロールできる事柄に集中し、自発的に行動することで、自分の人生を内側から変えていくことが可能です。
誰かや何かのせいにすることなく、自分の感情や行動に責任を持つことが第一の習慣としてあげられています。
文字通り自分の人生の最後を思い浮かべてください。
あなたは周りの人からどのような人だったと言われたいですか?
自分の葬儀で読まれる弔事を想像するとわかりやすいかもしれません。
コヴィー博士は、自分自身の最後を思い受けべながら「ミッション・ステートメント」を作ることを推奨しています。
「ミッション・ステートメント」とは、自分自身の信条です。
目先の出来事ではなく、最後の時を思いうかべて「ミッション・ステートメント」を作ることで、自分自身が本当に大切にしたいことを文章化できます。
「ミッション・ステートメント」が明らかになることで、自分のあり方が明確になり、自分の人生を望む方向に舵取りすることが可能です。
第三の習慣では、第一の習慣と第二の習慣で身につけたことをもとにします。
自分の「ミッション・ステートメント」に照らし合わせて、自ら行うことを決め、最優先事項から優先的に行動します。
具体的には物事を下記の4つに分けます。
そして「緊急ではないけれど重要なこと」を優先して行うのです。
「緊急ではないけれど重要なこと」は自分自身の成長につながる活動であることが多く、意識的に優先して取り組むことで活躍のチャンスを増やすことができます。
公的成功の習慣とは、チームで成果を出すための習慣のことです。
チームで協力することによって、1人では成し遂げられない成果を得ることができます。
私的成功の習慣を身に着け個人として成果を出せるようになった次の段階として、公的成功の習慣(第四〜第六の習慣)があるのです。
第一〜第三の習慣が身につくと、人と協力しながらより大きな成功を目指せるようになります。
「Win-Winを考える」とは、全ての人間関係で自分も相手も利益になることを考えるということです。
第四の習慣が身につくと、競争よりも協力することに眼が向くようになります。関わった人との間に信頼が積み重なり、ビジネスをする上でも協力を得やすくなります。
また、より発展した「Win-Win or No Deal」という考え方も紹介されています。
これはビジネスでお互いに協力できる解決策を探る中で、どちらかが妥協する案しかないなら、あえてどの案も選択しないという考え方です。
お互いに利益ある案を採用することで、長期的な信頼を築くことができます。
より深い信頼関係を構築するためにはお互いに理解し合う必要があります。
高度な信頼関係を構築するためにも、自分を理解してもらおうとする前に相手を理解することに徹することが重要です。
話を聞く時も、相手の身になって親身に話を聴くのです。
相手の言葉にしっかりと耳を傾けていることが伝われば、その後で自分のことも理解してもらいやすくなります。
シナジーとは、全体の合計が個々の総和より大きくなることを指します。1+1の結果が、3よりも大きくなるような状態をイメージしてください。
あり得ない事のように思えますが、人間関係の中ではよくある事です。
バラバラに仕事をしている人が協力しあう事で、個人では達成できない大きな結果を生み出せます。
ビジネスでも企業がコラボすることがよくありますよね。
違う人同士が協力することで、より大きな成功ができるとコヴィー博士は紹介しています。
第七の習慣は、自分自身の価値をより高めていく習慣です。
人間には5つの刃があると紹介されています。
これら5つの刃を日頃からバランスよく磨いていくことで、自分自身の価値をより高めることが可能です。
7つの習慣は短期的なものではなく、生きている限りいくらでも高めることができるものと言えます。
日本でも7つの習慣に関する著書は多数販売されていますが、入門書として手っ取り早く学びたいなら「まんがでわかる 7つの習慣」シリーズがおすすめです。
1冊30分で、7つの習慣のエッセンスを学ぶことができます。
原著のエッセンスを、すっきりとした絵柄で紹介しており、本を読むことが苦手な方でも理解しやすいです。
漫画版で学ぶことで下記のメリットがあります。
「まんがでわかる 7つの習慣」シリーズは、バーテンダーを目指す主人公の「歩」が、亡き父のバーを再建するというストーリー仕立てになっています。
主人公に感情移入しながら7つの習慣のエッセンスを理解できるので、記憶にも残りやすく学びやすいです。
主人公がビジネスや実生活に7つの習慣をどのように活用するかが紹介されているので、自分自身のビジネスへの活かし方がわかります。
7つの習慣の原著は難しいと感じる場合がありますが、先に漫画で学ぶことで理解しやすいです。
「まんがでわかる 7つの習慣」シリーズは誰でも7つの習慣が理解できるように工夫して解説されているので一読をおすすめします。
7つの習慣のセミナーを提供している企業として下記3社があります。
フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社は、書籍「7つの習慣」をもとに、日常での応用ができる身近なビジネスシーンなどの事例を盛り込んだセミナーを展開しています。
個人、チーム、そして組織レベルでより生産性の高い状態を作り出すことができると評判です。
株式会社FCEトレーニング・カンパニーは、2日間で凝縮された内容をわかりやすく提供するセミナーを実施している会社です。
7つの習慣を実践的に身につけられる事例も豊富で理解しやすいセミナーとなっています。
リクルートマーケティングパートナーズは7つの習慣関連のセミナーが豊富です。
女性向け、マネージャー向けなど、多彩なコースが用意されており、自分の希望に合ったコースを選択できます。
7つの習慣を実践する方法を3ステップに分けてみました。
是非参考にしてください。
漫画シリーズは7つの習慣を大まかに理解する上でとても便利です。
絵があるので頭に残りやすく、活字が苦手な人でも読みやすい特徴があります。
7つの習慣を理解したいと思ったら、まず漫画シリーズから読み始めてみることがおすすめです。
7つの習慣入門手帳は、手帳を使いながら7つの習慣をマスターできるように工夫されたアイテムです。
原書を読んでいなくとも、日常生活の中で7つの習慣を実践できます。
ふだんの生活に取りいれてみましょう。
漫画や手帳を使って7つの習慣を理解できたなら、ぜひ『完訳 7つの習慣』を読んで深く学ぶことをおすすめします。
読み込むことで博士の解いている事をより深く理解して実践することが可能です。
忙しい日々の中、ビジネスや自己啓発に興味がわいても原著に手を付けたり、実践しようにも時間的に厳しい人が多いかと思います。
そこをクリアしないと成功なんて出来ないという人は多いですが、いきなり高い目標を立てても結果が伴わないので気力が萎えてしまいます。
まずは漫画版シリーズから手を付けて、徐々に深く学びましょう。
漫画版だけでもエッセンスが濃縮されているので大きな学びがあるでしょう。
7つの習慣を活用してコミュニケーション力を高めた時に、それに合わせた目標管理の仕組みを知っておくとさらにあなたの仕事が円滑に回っていくはずです。
GoogleやFacebookで採用されている目標管理フレームワーク「OKR」を学ぶことで、7つの習慣が仕事の成果として現れやすくなります。
グローバル企業ではすでに一般的になっているOKRは、近年日本の大企業でも採用され始めています。ビジネスマンとして、知識だけでも持っておくと今後必ず役に立つはずです。
本記事を執筆したResilyはスタートアップから大企業まで幅広い組織で採用され始めている「OKR」を管理するツールを提供しています。
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