2021.8.1
「エンゲージメントってどんな意味だろう。従業員エンゲージメントを高めるにはどんな方法があるのかな」
と思っている方。
エンゲージメントは、「活動などへの積極的な働きかけ」を意味します。会社に対する従業員のエンゲージメントを高めることで、退職者が出にくい組織をつくることが可能です。
とはいえ、実際に従業員のエンゲージメントを高めるのは簡単ではありませんよね。
そこで、この記事では、
を、お伝えします。
エンゲージメントを高めること自体はすぐにできるものではありませんが、概要を知るだけならハードルは高くありません。まずはこの記事で、エンゲージメントを大まかに理解しましょう。
エンゲージメント(engagement)は、「活動などへの積極的な働きかけ」を意味します。
日本では、エンゲージメントは以下の分野で用いられることがほとんどです。
それぞれの分野において、「エンゲージメント」の具体的な意味は同じではありません。「働きかけ」がどのようなものか、が異なるのです。以下ではそれぞれの分野における「エンゲージメント」の意味をご紹介します。
インスタグラムなどのSNS、YouTubeにおけるエンゲージメントは、「投稿に対する反応」です。
エンゲージメントの例としては、
などが挙げられます。
マーケティングにおけるエンゲージメントは、「企業と消費者の間のつながり」です。
つながりを深めることで、
といった効果を得ることができます。
人事におけるエンゲージメントは、「企業と従業員の信頼関係」です。日本語で言う「愛社精神」のようなものですね。
会社に対する従業員のエンゲージメントを高めることで、
といった効果を得ることができます。
以下この記事では、人事における従業員エンゲージメントについてより深くご紹介します。
次ではエンゲージメントと「ロイヤリティ(loyalty)」の違いを説明しますね。
従業員エンゲージメントとロイヤリティの違いは、会社と従業員がどう関係しているかにあります。
まずロイヤリティは日本語で「忠誠」という意味です。「忠誠」という言葉からもわかるように、ロイヤリティは明確な上下関係を前提としていますね。会社と従業員で言うと、「従業員は会社に常に従うべき」という関係です。
一方で従業員エンゲージメントにおいては、会社と従業員の間に上下関係はありません。従業員は会社に従うだけではなく、自発的に提案することが理想とされています。
次では人事制度において、エンゲージメントが注目されている理由をご紹介します。
人事制度において従業員エンゲージメントが注目されている理由は、エンゲージメントの向上が優秀な人材の確保に役立つためです。
そもそも現代の日本企業では終身雇用によって、「この会社に入ってれば一生安泰」という安心感を従業員に持たせることが難しくなっています。
一方で金銭のみに基づいた成果主義では、優秀な人材は会社に止まってはくれません。なぜならより良い条件で雇ってくれる会社が見つかれば、その会社へ転職してしまうためです。
しかし従業員エンゲージメントを高めれば、他社と比べて1番高い給与ではなくても優秀な人材を確保できます。なぜなら金銭ではなく企業そのものに魅力を感じてもらえるためです。
次では従業員エンゲージメントを高める方法をご紹介します。
従業員エンゲージメントを高めるには、以下の3つの方法があります。
まず最初にすべきは、エンゲージメントサーベイによる現状の把握です。簡単にいうと、アンケートを実施します。
用意した質問を従業員に答えてもらうことで、
を会社が把握できるようになります。
エンゲージメントサーベイで使う質問は自社が作成したものでも、他社が用意したものでも構いません。
例えばギャラップ社が作成したエンゲージメントサーベイでは、「職場で自分が何を期待されているのかを知っている」など12の質問を通して、従業員のエンゲージメントを測ることができます。
2つ目の方法は、従業員それぞれの目標と会社の目標に明確なつながりを持たせることです。というのもつながりがないと、自分の仕事が会社にどう貢献しているのか、わかりにくいからですね。
従業員それぞれの目標と会社の目標に明確なつながりを持たせることで、「自分は会社に貢献している」、つまり「自分はこの会社にいる意味がある」と従業員に思ってもらえます。
3つ目の方法は、従業員の主体性の向上です。「従業員は、上司に言われるままに働かねばならない」としてしまうと、従業員は「その職場にいる意味」を見出せません。なぜなら、言われるままに手を動かすだけなら他の人でも、もっと言えばロボットでもできるからです。
従業員の意見を受け入れる職場をつくることで主体性を育て、会社への従業員エンゲージメントを高めることができますね。
次に、施策によって組織の従業員エンゲージメントを向上させた企業の事例をご紹介します。
ここでは従業員エンゲージメントの向上事例として、以下の2社をご紹介します。
シェアリングエコノミー・サービスを提供している「ココナラ」はOKRによって、従業員のエンゲージメントを向上させています。
OKRでは、会社全体で掲げる目標を元に、チームの目標、そして個人の目標が設定されます。つまり、OKRによって個人の目標達成が会社の成長につながることがわかりやすくなり、従業員のエンゲージメントが高まるわけです。
メディア事業などを手がけている「Fringe81」は、「発見大賞」という制度を実施しています。これは「バグをこっそり直していた」などの目立ちにくい仕事を評価するためにつくられた制度です。
会社への貢献をしっかり評価することで、従業員のエンゲージメントを高めることに成功しています。
この記事では、まずエンゲージメントとは「活動などへの積極的な働きかけ」であり、特に人事においては愛社精神のことだと紹介しました。
次に従業員エンゲージメントを高める方法としては、以下の3つを紹介しました。
従業員のエンゲージメントを高めることで、人材が流出しにくい、かつ従業員が自発的に動く組織をつくることができます。
まずはエンゲージメントサーベイによって、従業員エンゲージメントについて自社が抱える課題を洗い出してみるのがおすすめです。
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