2023.5.29
「OKRを効果的に運用するためにOKRについて学べる本が知りたい」
「現場に活かすためのポイントがわかる本を読みたい」
と考えている方もいるのではないでしょうか。
GAFAと呼ばれるGoogleを代表とした米IT大企業も取り入れている目標管理フレームワーク「OKR」は国内でも採用され始めています。様々な働き方が推進されていく中で、社員の目標を管理することは企業活動の中でも重要になっていくでしょう。
OKRを体系的に学ぶには本の情報が役立ちます。インターネット検索では断片的な知識を得やすいというメリットがありますが、体系的な学習は難しいでしょう。
まずは本で体系的に学習をして、概要をつかむのがおすすめです。
基本を理解すれば、さまざまなメディアで取り上げられているOKRの成功事例を見た際に臨場感が持てるようになります。学んだ知識を元にすれば、現場で実践しやすくなるのもメリットです。
今回はAmazonの電子書籍サービスKindleですぐ読める、OKRを学べるおすすめの本を4冊厳選して紹介します。
あわせてOKRを理解する上で本が役立つ理由と、本で学んだ知識を現場で活かすポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
OKRに限らずマネジメント用語や新概念は分かりづらい印象がありますが、体系的に学習すればそこまで難解なものでもありません。まずはOKRの理解に役立つ本を知ることからスタートしましょう。
目次
1. Amazonで買える!Kindleでも読める!OKRのおすすめ本まとめ
2. OKRとMBOを比較してみたい方におすすめの本
3. OKRとMBOを両方学べば併用して評価に活かす方法も考えられる
4. OKRを本から学ぶ3つの理由
5. 本で学んだことを現場に活かす3つのポイント
6. OKRはGoogleも導入し飛躍的な成果につながっている
7. OKRを本で理解して現場で実践しよう
OKRに関する書籍は多数出版されています。
今回はAmazonで紙とKindleの両方が揃っている本を厳選しました。まずは1冊手に取ってみてください。
そもそもOKRとは何か詳しく確認したい方には、以下の記事がおすすめです。
OKRとは?Google採用の目標管理フレームワークを導入事例を交えて紹介。KPIやMBOとの違いも解説
OKRツールの提供と導入サポートを行っているResilyが執筆した本書は、2020年12月に発売しました。
「OKRとは何か」という基本から、実際に企業で導入する際の運用方法や事業規模に合わせた導入方法について言及しています。どのような内容が学べるのか、目次を見てみましょう。
OKRのフレームワークに関する解説はもちろん、以下のような内容についても紹介しています。
特に日本企業での導入事例を詳細に紹介しているのは、国内140社にOKRを導入したResilyの著書ならではのメリットです。ほかの書籍やネットの情報からはなかなか学べません。
問題になりがちなリモートワークでのOKRの導入事例や、本来は別々に扱われるOKRと人事評価を結びつける方法も確認できます。
これからOKRを導入しようと思っている推進者の方に、ぜひ一度読んでほしい書籍です。
【こんな方におすすめ】
日本にOKRの手法を紹介した本書は、2018年3月に発売されました。著者のクリスティーナ・ウォドキー氏は、実際に現場でOKRの導入から運営までトレーニングしている人物です。
数多くの企業の実例を知っている著者が書いているからこそ、OKRの基本事項を効率よく学べます。
前半ではOKRの導入過程がストーリー形式で紹介されており、後半ではOKRの設定から運営までの方法が事例とともに学べます。
OKRの「成功の法則」が紹介されているのもポイントです。「成功の法則」の内容を見てみましょう。
OKRを運営するうえでよくある失敗例も掲載されているので、読んでおくと失敗しやすいポイントがわかるのもメリットです。
解説はGoogleに勤務してOKRを実践していたエンジニアの及川卓也氏が担当しています。実際の運用経験がある及川氏の解説から現場での活用の仕方を学べる点も優れています。
「シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」は、OKRについて初めて学ぶ人におすすめです。
【こんな方におすすめ】
本書は「なぜ」OKRがビジネスに必要なのかを詳しく解説した本で、OKRの原理原則をストーリー形式で学べます。
著者のジョン・ドーア氏は有名な投資家で、GoogleやAmazonなど現在の大企業がまだベンチャー企業だった時代にOKRを伝授し、成長を後押ししました。そのためGoogleの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が本書の序文を書いています。
OKRを実践している企業の実例が豊富なので、現場での活かし方が学べるのがメリットです。取り上げられている企業の例を確認しましょう。
OKRの考え方がわかっても、どのように自社に役立てればいいのか戸惑う方もいるでしょう。上記のように本書にはNGOから大企業まで各社の実例が豊富に収録されているので、自社に活かすためのヒントを見つけやすいです。
自社と状況や規模感が似ている企業の例を参考にしながら、現場にOKRを導入できます。
【こんな方におすすめ】
2019年4月に出版された本書は、日本人によって執筆されました。日本人が理解しやすい言葉で書かれているのが特徴です。著者の奥田和広氏は、起業家であると同時に中小企業を中心としてOKRの導入コンサルティングを行っています。
わかりやすい表現でOKRについて詳しく解説しているので、OKRを初めて学ぶ人の役に立ちます。OKRの始め方から運用方法まで細かいステップで記載されている点もメリットです。
かつてはプレイヤーであった経営者や現場リーダーが、個人ではなく複数のメンバーを動かして組織として成果を出すには、考え方を変えなければいけません。変化に悩むリーダーに向けて、OKRを中心とした具体的な解決策が多く提示されています。
OKRはGoogleなど海外の多くの企業が取り入れているフレームワークです。海外で提唱されたため、海外の方が書いた本は多く出版されていますが、日本人がOKRについて書いた本はあまり見られません。
この本は日本人の著者が日本の企業で実際に導入・運用しているOKRについて解説しているので、考え方を理解しやすくなっています。日本企業の事例インタビューも記載されていて、つまづきやすいポイントもわかる、OKRを検討中の方なら読んで損のない一冊です。
【こんな方におすすめ】
「OKRとMBOにはどのような違いがあるのか」「自社に向いているのはどちらか」など、OKRとMBOを比較したい方もいるでしょう。MBOについて詳しくわかるおすすめの本も紹介するので、参考にしてみてください。
2006年11月に出版された本書は、MBOを提唱したピーター・ドラッカー氏の3大古典と言われる「The Effective Executive」の新約です。ドラッカー氏は、マネジメントの主な概念と手法を生み出し、発展させてきました。
本書は経営者に絶大な人気を誇っていますが、以下のような幅広い読者にも広く活用されています。
成果を上げるためにはどのような行動をとるべきかに焦点を当てて書かれた本書では、身に付けるべき8つの習慣として以下の内容が紹介されています。
上記の内容を理解すれば、セルフマネジメントの原則が理解できます。
MBOは企業が目指す目標に向けて従業員自身やチームで目標を設定して申告し、進捗を管理しながら生産性を高める目標管理制度の一つです。
従業員が自分で目標を決めるセルフマネジメントによる方法なので、本書を通してセルフマネジメントの原則を理解すれば現場で活かせるでしょう。
【こんな方におすすめ】
2018年2月に出版された本書は、目標管理(MBO)で悩んでいる経営者や管理者に向けてわかりやすい言葉で書かれた書籍です。
本書は本田技研と関連企業で導入された実績を元に構築されたノウハウと、目標管理制度の導入に関するコンサルティングを通して得られた経験をふまえてまとめられました。
「失敗の原因を分析して成功する方法」に絞って書かれているため、目標管理を取り入れたものの成功しなかった経験を持つ企業にもおすすめです。
以下のような内容について、図解も含めて書かれているのが特徴です。
イラストが多用されているので読みやすくなっています。目標管理によくある間違いに関しては以下のように細分化して紹介されているので、自社の状況に合う事例が見つかりやすいでしょう。
著者が調査した結果を元にまとめられた、目標管理制度(MBO)について体系的に学べる1冊です。
【こんな方におすすめ】
OKRとMBOを両方学べば、併用して評価に活かす方法も考えられます。
OKRとMBOはどちらも企業の生産性向上を目的とした目標管理制度ですが、大きく違うのは以下の点です。
OKRでは、達成度が60%~70%になるような野心的な高い目標を設定します。達成度が100%にならない高い目標を設けて、従業員の能力やモチベーションを高めるのが特徴です。
MBOでは従業員に合った目標を設定して、100%の達成を目指します。人事評価に関わるため、高すぎる目標は設定できません。従業員の経験や役職に合わせて、適切な目標を設定して運用するのが特徴です。
OKRは人事評価に馴染まないため、より高い目標の達成を目指すためにOKRを活用すると人事評価が難しくなるという悩みも聞かれます。MBOと併用すれば解決できるケースもあるので、併用する方法も考えましょう。
たとえばフリマアプリで広く知られるメルカリは、実際にOKRとMBOを併用して結果を出しています。企業の実情によっては、書籍で得た知識を元にOKRとMBOを併用する方法も有効です。
目標管理(MBO)について詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
目標管理(MBO)とは?メリットやデメリット、運用の流れを紹介します。
OKRを本から学ぶのがおすすめの理由は下記の3点です。
それぞれについて詳細を確認しましょう。
インターネットにはたくさんの情報があふれています。OKRについての情報もありますが、残念ながらインターネットの情報は断片的な場合が多いです。
一つの記事だけでは全容を把握できませんが、書籍なら必要な知識が体系的にまとまっており、スムーズに理解できます。
著者と編集のプロが内容をチェックしているので、信用できる点もポイントです。
情報量が多いながらも読みやすくまとめられているので、OKRへの理解をより深められます。
最初に本で学んで体系的な知識を身に付け、より深い知識を得たい部分についてはインターネットで調べると、効率的な学習ができます。
ネットの情報は、より専門的な知識の習得に役立ちます。書籍の情報は体系的にわかりやすくまとめられている反面、専門的な知識にまでは言及していないケースも多いのが特徴です。
インターネット上にある記事には、企業に対してOKRの導入を行っているOKR専門の企業が提供しているなど、深い知識の習得に繋がるものもあります。専門の企業が提供している記事を見れば、専門的なノウハウの習得も可能です。
【2023年最新】OKRとは?OKRの基本から運用方法までを解説!
知識があっても、実際に活用する際に初めて「わからないことが何かわかる」のは珍しくありません。
活用事例が豊富に載っている本を選ぶと、具体的な活用方法がイメージできるので現場で実践しやすい点がメリットです。
1冊の本かで複数の活用事例を見られるのも、インターネットの情報と比べて効率が良いと言えます。OKRをいち早く導入したGoogleの事例は特に参考になるでしょう。どのような目標を設定し、どのように管理を進めたのか知っておくと自社に取り入れやすいです。
失敗例が紹介されている本から学べば、自社での失敗を避けるために役立ちます。
繰り返し学べて理解度を深められるのも、本でOKRを学習するメリットです。
疑問が生じたときに、何度も本に立ち返って疑問を解消できます。本から学んだ内容を実践する際には、思い通りに進まないケースも多いものです。本があれば「思った通りに運用できない」「疑問点が見つかった」といった場合に繰り返し学べます。
失敗と成功を繰り返しているうちに、自社に向いたOKRの取り入れ方がわかるものです。本に立ち返りながら繰り返し取り組み、自社に合った導入の仕方を見つけましょう。
本で繰り返し学習すれば、OKRに関する理解をより深められます。導入前に理解が深まれば、失敗の回数を減らせるでしょう。事前に失敗を想定しながら、自社に効率よく導入する方法を検討するのがおすすめです。
本でOKRを理解する事に加えて、現場で実践し効果を活かすためのポイントを3点に絞って紹介します。
それぞれについて詳細を確認しましょう。
OKRを導入するなら、事前に社内でOKRについて説明をしておくことが肝心です。
いきなり新しいフレームワークを導入されると、社員は戸惑います。OKRの考え方を伝え、実践で得られるメリットを社員に説明して理解を促しましょう。
OKRについて社員が基本を理解していれば、スムーズな導入につながります。
OKRは考え方を理解するだけでなく実践してこそ効果を発揮します。
OKRをはじめたら、毎週ミーティングを行って進捗を確認してください。特に導入したばかりの時期はこまめなミーティングが望ましいです。
こまめなミーティングには、以下のような効果があります。
ミーティングは、部下と直属の上司が1対1で行うと良いでしょう。30分〜1時間程度たっぷりと時間をとって1対1で話し合えば、コミュニケーションの活性化を促すためにも役立ちます。
OKRへの理解がより深まるだけでなく、各個人の成長を促すことも可能です。
OKRの運用には、管理ツールを活用しましょう。
ツールを用いれば、主に以下のものを効率的に管理できます。
人事担当者は、人事評価もできる管理ツールを活用する手法も効果的です。ツールの内容は提供元によって異なるので、自社に合ったツールを導入する必要があります。
当社のOKRツールでは、以下のような管理が可能です。
すべてのプロジェクトメンバーの目標や進捗を一覧画面に集約できるので、社内での情報の共有がスムーズです。
情報を集約できるだけではなく、集約した目標と進捗を一覧に整理する機能もあり、チームや個人の動きが可視化されます。動きが可視化されれば、仕事の効率アップや会議の削減が可能です。
目標達成のためにやるべきことが明確になれば、従業員が主体的に動けます。モチベーションアップに繋がり、プロジェクトの効果も高められるでしょう。
OKRを実践している企業として、最も有名なのがGoogleです。Googleは毎四半期の全社的なミーティングで、OKRの公開と評価を行っています。
OKRの目標をチームとしてではなく、個人の信念や価値観に基づいて設定している点が特徴的です。
OKRの目標を知ることで、各個人の信念や価値観を知る役に立ちます。
進捗を確認するミーティングは基本的には1対1で行い、コミュニケーションの活性化に役立てているのです。
Googleはベンチャー企業から世界的な大企業へと成長した推進力の一つが、OKRであると言っても過言ではありません。
ここまで書籍でOKRを学び実践するコツを3つの項目にまとめて紹介してきましたが、実践より先に気になった本を1冊手に取るようおすすめします。
OKR導入の判断材料になりますし、知らないままでいるのは機会損失を招きかねません。
これまでにないスピードでビジネスのあり方が変わっていく中、慣れたマネジメント方法が必ずしもベストとは限りません。OKRを学ぶことは未来への投資なのです。
「Resily」は国内ツールで唯一OKRに特化したものです。ドラッグ&ドロップでOKRツリーの作成ができ、進捗状況の更新リマインドやチャットツールへの通知などOKRを効率的に運用するための機能が充実。
スプレッドシートやExcelなどでOKRを管理しているけど不便さを感じている、もっと効率的に運用したい、というお悩みをズバリ解決してくれるツールになっています。
他のツールとの違いはOKR特化でOKR関連の機能が充実している点です。タレントマネジメントや人事評価の機能がメインのツールはOKR管理はオプション機能のため、OKRでマネジメントを革新したい!という方には物足りないと感じてしまうかもしれません。
チームや組織のマネジメントの中心にOKRを置きたい、浸透させたいという方にはResilyがおすすめです。
ResilyはSansan株式会社やみんなの銀行など全社的にOKR導入に取り組んでいる企業を中心に170社以上の導入実績があります。
Resilyは20日間無料でツールのすべての機能を試すことができます。クレジットカード登録や商談なしで試すことができるのでまずは使ってみましょう。サンプルOKRが最初から入っているため、これからOKRを始めたいという方でも利用イメージがつかめるようになっています。
また無料アカウント開設された方には無料で30分間の面談も行っています。今行っているOKRの診断やResilyの活用方法などお気軽にご相談いただけます。
OKRを学ぶのにおすすめの本や書籍はどれがおすすめですか?
「図解入門ビジネス 最新目標管理フレームワークOKRの基本と実践がよ~くわかる本」や「シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」などがおすすめです。その他のおすすめの書籍や概要はこちらで解説しています。
OKRは本で読むだけで実践可能ですか??
可能です。本を読んでインプットした後、現場に活かす(アウトプットする)際のポイントなどはこちらで紹介していますので、ぜひご覧ください。
OKRを1つのツールに
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