2022.6.2
この記事ではOKR研修を行う意味や目的を説明しつつ、メリットやOKR研修を実際に行っている企業の研修内容をご紹介します。「OKR研修の目的や内容が分からないため、開催できない...」という担当者の方はぜひお読みください。
OKR研修の目的は、OKRを組織に浸透させることです。
OKR研修を行うことで、OKRの共通認識を醸成できるだけでなく、運用方法についての知識やノウハウの共有ができます。
従業員のOKRに対する理解が足りない場合、OKRを導入しても形骸化・空洞化してしまいます。
そのため、研修を実施することで、効果的なOKRの導入・運用が可能です。
組織の経営層に関しても、OKRを設定するときに研修を行う場合があります。
OKRが機能することで、会社全体の目標と個人の活動が繋がっていることが把握できるため、組織の目標と自分の仕事のつながりが明確化され、組織の一体感が高まります。
また、OKRを設定することで、達成するために必要なことと、やらなくてもいいことが明確になるため、仕事における優先順位がつけやすくなり、仕事の効率化に繋がります。
その他のOKRのメリットについては、以下の記事をご覧ください。
OKR研修の主な方式はワークショップ合宿方式です。
ワークショップは体験型講座という意味を持つように、セミナーなどのように一方的に講座を受けるわけではありません。
実際に参加・体験することが特徴であり、学びや問題解決の場として用いられています。
OKR研修のワークショップは、OKRの組織内での浸透のために用いられます。
合宿方式は、宿泊を伴うものであり、一般的に経営層がOKRをより深く理解したり、方針を策定したりするときに実施することが多いです。
また、OKRについての知識が足りない場合には、OKR導入の取り組みを経営層に周知するとともにOKRの仕組みや運用法についてOKR関連の書籍を各自が読み込んで自習する場合もあります。
ワークショップ研修は、OKRを導入するタイミングで行われています。
しかし、導入時だけではなく、OKR導入の意味が伝わっていない、OKRが単なる目標設定・管理ツールとして運用されている場合などには、積極的に開催した方が良いです。
組織のメンバーの理解が足りないと、OKRが形骸化・空洞化してしまうため、必要に応じて経営層・部門長・チーム内やリーダー向けのワークショップの開催が必要です。
このようなワークショップを行うことで、OKRの意味を組織内で確認し、認識の修正や微調整が可能となります。
そのため、OKRの理解を早める上で有効な手段と言われています。
合宿研修は、組織の上層部である経営層やマネジメント層が、OKRの理解、方針の策定を行う際に実施することが多いことです。
合宿の開催は、通常の業務時間を使って実施し、開催頻度は年に1回などでも構いません。
合宿で重要となるのは、オフィス外の場所で、時間を区切り、長時間に渡って同じ場所で集中して議題を検討し、その場で決定することです。
オフィスを離れてOKRに向き合うことで、参加者全員の考えを共有しやすく、意見の擦り合わせを行いやすくなります。
そのため、合宿の開催により、時間をかけても決まらなかったOKRに対する方針が決まる場合があるなど有効に機能します。
経営層がリーダーがOKRの理解・定着を進める上で、合宿は有効な手段です。
また、経営層だけではなく、社員数の少ない組織では全社員で合宿を行うことによってOKRの組織内での理解・浸透を早めることができます。
フリマアプリの運営会社として抜群の知名度を誇るメルカリはOKRを導入していることで有名な企業です。
そのメルカリの子会社である株式会社メルペイの「Talent&Cultureチーム」はOKR合宿を実施しており、その際のコンテンツは以下の3つでした。
OKRの発表はメインコンテンツで、ディレクターとマネージャーがそれぞれOKRを発表し、その意図メンバーへの期待を説明した上で、アクションプランのディスカッションを行っています。
引用:「成長企業はなぜOKRを使うのか?」
メルペイの親会社であるメルカリもOKR合宿を行っているなど、メルカリでは子会社も含めOKRが根付いています。
【参照】https://mercan.mercari.com/articles/2018-10-29-153907/
WOVNは、WEBサイト多言化 SaaS「WOVN.io」の開発・運営を行なう会社です。
WOVNのOKR合宿の最大の目的は、12月からのチームごとのOKRを設定し、チームを越えてディスカッションを行ない、OKRを磨き上げることでした。
合宿は2泊3日で行われ、初日は、アイスブレイク(緊張を解きほぐすための手法)としてゲームを行った後に、代表が会社のビジョンや目指して行きたい方向の発表を行い、経営企画部長が具体的な事業計画の話を行いました。
2日目に合宿のテーマであるディスカッションとOKRのブラッシュアップが行われ、OKRが完成した後は、全員で懇親会が行われています。
このようにOKR合宿は、会社の方針を示したり、社員間のコミュニケーションを取れる場にもなりえます。
【参照】https://www.wantedly.com/companies/wovn/post_articles/145015
GAOGAOは、スタートアップスタジオ事業とプログラミング研修事業などを行っている企業です。
GAOGAOのOKR合宿は計9名で実施し、2泊3日で行われました。
合宿参加者は合宿が始まる前に、OKR事前学習として書籍を読んで前提知識をつけています。
合宿では以下の事項の決定が行われました。
GAOGAOのOKR合宿は会社の方針、OKRの決定に時間を割いていることが分かります。
【参照】https://note.mu/tejitak/n/n4b271834875d
OKRの目的は、組織の下部から意見やアイデアを吸い上げ、それを実現するための支援をすることです。
そのため、OKRの向き・不向きは、職種や業態で判断されるのではなく、組織の目標や文化によって判断しなければいけません。
OKRは組織全体だけではなく、一部の部署だけに導入することが可能です。
そのため、OKRに適した部署だけにOKRを浸透させ、OKR研修を行うことができます。
OKR研修で経営層やマネジメント層がOKRについて知っていないと研修の効果が下がります。
そのため、OKRについての知識がない場合は、書籍やセミナーでOKRについての知識を深めることが必要になります。
OKRを学ぶのにおすすめの本は下記の記事で紹介しています。
OKRを学べるおすすめ本を紹介します!現場に活かすためのポイントとは?
OKRセミナーに関しては、下記の記事をご覧ください。
OKRのセミナーに参加するメリットとデメリット|無駄にしないためのポイントも解説
OKRが設定されても、それが共有されていなければ意味がありません。
OKRの共有を効率的にするためにも、定期的に研修を行い組織全体にOKRを行き渡らせることが必要です。
そのため、定期的なワークショップの開催、年に数回のOKR合宿を実施するようにしましょう。
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