DX支援のココペリがOKR導入で描く、上場後も成長し続ける組織への道導入事例

 株式会社ココペリ

株式会社ココペリ様(以下:ココペリ)は、『企業価値の中に、未来を見つける。』というミッションのもと、創業以来一貫して、中小企業を支援する様々なサービスを提供しています。
主力サービス『ビッグアドバンス』は全国の地域金融機関と協力し、中小企業のDX化・経営支援を行うプラットフォーム。金融機関の取引先企業を対象にAIを用いたビジネスマッチングやホームページの自動作成、補助金情報などを月額3,300円(税込)で提供。71の金融機関、5万6787社の企業が利用しています(2021年6月末時点)。

2020年12月に上場したココペリは、上場後の人事評価制度の改革と合わせ、OKRの導入を検討開始しました。上場直後の活気あふれる社内でどのようにOKRへの切り替えを行ったのか、固まりつつある会社のカルチャーにどのようにOKRの取り組みを浸透させたのかなど、OKRの導入過程で気になるポイントを伺いました。

インタビューに応じていただいた社員の方の紹介

株式会社ココペリ
経理人事 城口さん(写真右)
ソリューション事業部 白石さん(写真左)

OKRを導入した背景と目的

城口さん:

もともと、人事制度を変えていかないといけないという課題が去年からありました。
以前はMBO方式で個人目標を立てて評価する形式でしたが、形骸化してしまったり、個人目標が会社目標に繋がらない等の問題がありました。

MBOで目標設定をしているとはいえ、目標を毎日意識できていなかったですし、期末の評価面談で振り返りを行いますが、期中の毎日の業務には落とし込めていなかったと思います。

また、MBOでは個人で目標を設定するので、それがチームの方針と合っているかという認識合わせができていませんでした。

去年はIPO準備が順調に進むなかで「上場後も成長しつづける組織にする」ための人事制度を考えていました。また、新しく人事制度を検討する上で重視したポリシーの1つに「会社でワクワクするにはどうするのがいいか?」というものがありました。自分の業務と目標が「会社にとっても重要だ」と思えることが、ワクワクにつながると思いました。
OKRは個人目標だけではなくツリー構造で会社とのつながりが可視化され、「会社でワクワクする」を実現できると思いました。

Resily:

― OKRの導入について。どのようにOKRを始めましたか?

城口さん:

OKRは会社としても経営陣、役職者がコミットしてオーナーシップをもつことが大事だと思ったので、まず経営陣に相談し、OKRの必要性をときました。もともと、組織力を向上させたいという会社としての課題意識もあったため、応援してもらえました。

一方で、OKRを策定するのはかなり大変でした。まずOKRの策定は初めてですし、ココペリにはプロダクトが複数あるため、組織もプロダクトごとの組織というわけではなく、事業部をまたがってプロダクトを運営しているマトリクス組織だったこともあり、ツリーの構造から考え始めねばなりませんでした。OKRは組織図に従ってつくるのが普通だと思いますが、それがそのままマッチしなかったんですね。

組織のゴールはサービスを磨いていく、向上させていくことがゴールなので、組織図に囚われずにプロダクト単位のOKRを考案し、チェックインやウィンセッションもプロダクトごとに行っています。

Resily:

― OKRをやるにあたって、なぜクラウドOKRツールを検討されたのでしょうか。

城口さん:

そもそもOKRの知見がなかったので、Resilyさんにはコーチングも含めてお願いしました。ツールありきでResilyを選んだわけではなく、コーチングが素晴らしかったというのがポイントだったと思います。

正直なところ、スプレッドシートで運用するも不可能ではないと思いますが、ファーストコンタクトで相談したCSの方がものすごくOKRに精通していて「ワクワクしなかったら目標ではないですよね」というコメントにものすごく共感しました。その後営業担当の方やOKRコーチも、みんな言っていることが一貫していてすごいと思いました。

Resily:

― 御社のOKRはここがすごい、というところはありますでしょうか。

城口さん:

2つあって、まず1つ目は、OKRの出だしが順調だったことです。自分たちで課題をみつけてきて解決まで自走できるメンバーが多いことがココペリのカルチャーと言えると思うのですが、それがOKRにも生きていると思います。

自分で問題の本質をつかんで解決できる、自分たちで考えながら動ける組織というところにフィットしていると思いますし、チェックインとウィンセッションも、きちんとテーマを理解してチームごとに工夫して運用することができていると思います。

もう1点は、最初のOKRで「目標が大きすぎた」という問題があったのですが、次の3ヶ月でもっと確実にやりたいことにフォーカスできるよう切り替えられていることです。がむしゃらにやるだけでなく、どう取り組むのがベストか反省し、考えなから進められているのはいいところだと思います。

白石さん:

僕のまわりの人たちも、OKRについてすごく前向きで「これが課題なんじゃないか」「こうすればもっと会社がよくなるんじゃないか」というように前向きに取り組んでくれていると思います。

Resily:

― コーチ・CSとの取り組みはどのような効果がありましたか?

城口さん:

OKRコーチの方にサポートしてもらって一番良かったのは、私たちの考えを1ミリも決して否定せずに受け止めてくれ、応援しながらフィードバックしてくれるところでした。OKRのみならず、人事制度の策定もサポートしてもらいましたし、OKRや人事制度の改革も、あまり経験のないなかで不安だったこともあり、OKRや新しい人事制度が会社にフィットするかすごく不安だった中で、基本的にポジティブにみとめてくれながらすすめてもらえるのはよかったです。
正直なところ、ResilyとResilyのOKRコーチがいなかったら、OKRはこんなにスムーズに導入できていなかったと思います。

Resily:

― OKRを初めてから、意外と早くから成果があったと感じることはありますか?

城口さん:

まだ具体的に成果としての数字が出ているわけではないですが、3ヶ月でOKRの反省をまわしているので、今はさらに目標にフォーカスしたOKRを進められていて、これから効果が期待できると思います。

事業計画上は1年を通して変わらず同じ目標を追っていきますが、OKRで3ヶ月ごとや1週間ごとにクイックに目標や取り組み方を見直すことができているように思います。

ココペリでは何にフォーカスするかというのが常に変わるので、フォーカスが変わったときにもしOKRがなかったら、そのためにチームを変えるか、という話になるが、OKRで共通の目標意識がそろっているので、そのチームで柔軟に動き方を変えることができますね。

Resily:

― 今のOKR運用の課題と、これからのチャレンジを教えて下さい。

城口さん:

今QのOKRのテーマはフォーカスです。OKRに沿ってメンバーがどうアクションしてどう成果を出すかということに期待したいと思います。

また、今後大規模な採用を予定しているので、新しく入社された人に、ココペリの価値観や、OKRをきちんとオンボーディングできるようにしたいと思っています。

今までは順調にOKRをスタートできていて、運用も形骸化せず密度を保てているので、これからは事業成果につなげていくことを目標にしたいです。OKRをやっている会社はどんどん増えていると思いますが、そんな中でも、OKRをやって成功している会社といえば、ココペリだよね、と言われるように頑張りたいと思います。

株式会社ココペリ https://www.kokopelli-inc.com/

※本記事は2021年9月時点のものです。

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