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OKROKRとは

OKRとは、さまざまな組織が目標に向かって前進するのに役立つプロセスです。

大きな成長を遂げ、またそれを何度も繰り返す上で重要な役割を果たします。常識をはるかに超える成果を出せるのは、透明性が高く協力的な組織だけです。

Objective & Key Result(目標と重要な成果)

Objective & Key Result(目標と重要な成果)

OKRは、70年代にIntel社で誕生した目標管理のフレームワークで、シリコンバレーの急成長企業や日本の急成長スタートアップ企業などで、活用されている目標管理手法です。

OKRの特徴とメリット

1.ストレッチ

一見達成が困難なストレッチ目標を立てる事で、挑戦する文化やイノベーションだけではなく、メンバーの成長や連帯感も生まれます

  • OKRにおけるストレッチとは

    例えば

    • 社運を賭けるレベルの大きな目標
    • そもそものやり方を変えないととても達成できない目標
    • 当たり前の事をとんでもないレベルで行う目標
      といった、一見達成が困難な目標を掲げます
  • 得られること

    • 今までの目標の延長線では達成できなかった次元へと、到達できます
    • 目標の実現に向けて、メンバー全員で全力を尽くす過程で、メンバー全員も成長でき、連帯感が生まれます
    • 困難な目標達成のためには、今までにはない方法を取る必要があり、必然的にイノベーションが生まれます
    • 高い目標は業務への関心を高め、魅力を発見する動機付けになり、意欲や積極性が生まれます
    • ピアプレッシャー(相互監視や相互配慮)が生まれます
    • ムーンショットと呼ばれる、一見無謀な挑戦を思いつく自由な発想と、失敗を恐れない前向きさが生まれます
    • やらない事を決めることができます
  • ストレッチにおけるポイント

    • メンバーには、成果の重要性と、達成可能という”信念”を伝える必要があります
    • 各メンバーからのコミットメントも必要不可欠です
    • OKRの経験が少ない初期は、控えめなストレッチ目標が1つあると良いかも知れません

2.トラッキング

定期的にOKRの進捗をトラッキングすることで、正しい目標に向かうための機会が生まれ、各メンバーの貢献や方針が明らかになりエンゲージメントが高まります。

  • OKRにおけるトラッキングとは

    • OKRを推進する担当を決めましょう
    • その担当の方を中心に、定期的にOKRの進捗をチェックします(目安は週次ペース)
    • OKRの期間(例えば四半期)が終われば総括を行い、OKRの見直しを行います(継続、修正、新規開始、停止)
      -停止する場合、関係メンバー全員に必ず通知&なぜ停止するのかの振り返りをしましょう
  • 得られること

    • OKRを見直す事で、状況の変化に対して柔軟に対応ができます(OKRは本来、状況に合わせて適宜調整していくものです)
    • 各メンバーが、自分が正しい仕事に取り組んでいるか、仕事が組織の成功にどのように貢献するかわかることで、組織へのエンゲージメントが高まります
  • トラッキングにおけるポイント

    • 同僚や組織全体のOKRへのシームレスなアクセスのためには、OKRのマネジメントツールが必要です
      -メールやGoogleスプレッドシートでの管理も可能ですが、拡張性がなく、人数が増えた場合に対応工数が大きくなります

3.アラインメント

組織のOKRがすべてのメンバーに共有され、方向性がアラインメントされることで、ボトムアップの文化が生まれ、部門を超えた連携が生まれます

  • OKRにおけるアラインメントとは

    • 組織の透明性を重要視するため、全体OKRはすべてのメンバーで共有します
    • 組織階層を気にすることなく、1人ひとりが会社の方向性を理解した上で、目標設定を行います
  • 得られること

    • 同じ課題感を持っているであったり、同じ取り組みをしている同僚が分かり、まわりからのサポートやアイデアが出る機会が生まれます
    • 個人の仕事が、チームの取り組み・部門のプロジェクト・全社的なミッションと結びつくので、方向性の整合が取れます
    • 業務の重複が明らかになり、時間やコストを見直すことができます
  • アラインメントにおけるポイント

    • トップダウンでの目標設定を行うと、目標としてのまとまりは出るかも知れませんが、プロセス全体が機械的な塗り絵のような作業になり、メンバーの内的モチベーションが向上しません
    • 柔軟であることは重要で、例えば差し迫った経営課題がある時は、トップダウンでの必達目標を設定する場合もあります

4.フォーカス

目指す目標を絞り込む事で、何をやらないのか?を決め、会社全体としてやるべき重要なプロジェクトにフォーカスすることができます。

  • OKRにおけるフォーカスとは

    • ストレッチした目標(Key Result)を、3~5個に絞って立てます
      -簡潔で具体的で測定可能であること
      -すべての目標を完了すれば”必ず”目標が達成されること
      -単なる数値目標ではなく、質も考慮されていること(会社の方針と整合していること)
    • リーダーが全力で取り組む姿勢を、全メンバーに言葉と行動で示します
      -「何を」だけでなく「なぜ」も伝える必要があります
      -メンバーに理解してもらうためには、一度だけではなく、何度も何度も繰り返し伝えましょう
  • 得られること

    • OKR運用において、建設的な議論の材料を得られます
    • 重要な局面で、組織全体がやるべきことに集中できます
    • 決定的な違いを生む可能性のある、ごく少数のプロジェクトにフォーカスできます
  • フォーカスにおけるポイント

    • OKRは既存の秩序に衝撃を与えるので、徐々に慣れさせていく形が有効です
    • OKRのサイクルは、四半期が最適な期間です
      -ただしそれぞれの組織にとっての最適なOKRサイクルは、事業環境や文化によって変わってきます
    • 時にはOKRの運用開始後に、より正しい目標(Key Result)が見えてくる場合もあります

OKRの考え方の基本

O:Objectives(目標)を設定

Objectiveとは、事業のゴールと、なぜそのゴールを目指すのか?を表したものです。
Objectiveの設定には、いくつかルールがあります。

Objective設定時のルール

  • 野心的だが現実的であること
  • 具体的で客観的、曖昧さがないもの
  • 目的が達成されたか否かが明白であること

優れたObjectiveが設定できれば、方向性が明確になり、併せて設定するKey Resultのクオリティも上がり、より成果を得られる可能性が高まります。

O:Objectives(目標)を設定

KR:Key Result(重要な成果)を設定

Key Resultとは、Objectiveの達成を測定するための成果指標です。
Key Resultを達成することが、Objectiveの達成につながります。
Key Resultの設定にも、いくつかルールがあります。

KR設定時のルール

  • 定量的で数値で測れること
  • 活動ではなく成果であること(「分析する」ではなく「分析結果を公表する」など)
  • 完了した事を証明できる根拠が明示できること

時には、運用開始後に正しいKRが見えてくる事もあります。

KR:Key Result(重要な成果)を設定

Confidence Level(自信度)を設定

  • 自信度:1 自信度:1
  • 自信度:5 自信度:5
  • 自信度:10 自信度:10

自信度とは、各メンバーが自分の目標について、主観的に、今の目標を達成できそうか?を、他のメンバーに共有する目的で設定する指標です。
自信度が高い場合、進捗が良い理由は何か?自信度が低い場合、進捗を妨げているものは何か?またチーム内で自信度にばらつきがある場合は、業務の割り振りを見直す必要があるかも知れません。チーム全体の自信度が低い場合は、そもそも設定しているOKRの修正が必要な場合もあります。
例えば毎週のチェックイン時に、各メンバーに自信度を入力してもらい、その内容をベースに、業務の割り振りやOKR自体を見直しを話し合います。
自信度があることで、チームの健全性を保ちつつ、OKRの達成を目指すことができます

Confidence Level(自信度)を設定

OKRの目標設定種類:ムーンショットとルーフショット

ルーフショットとは、現実的な範囲で達成可能なコミットする目標のことです。「屋根(roof)に届くほどのショット」という意味で、100%以上の達成で成功とみなされます。
ムーンショットとは、チャレンジングで達成が難しい野心的な目標。アポロ計画の月面着陸が語源(それほど達成が困難という意味)で、60~70%の達成で成功とみなされ、達成のためにはイノベーションを起こす必要があります。
どちらかの種類の目標とするのではなく、組織の目指す方向や状況に応じて併用し、重み付けを行います
売上や収益といったコミットが必要な目標はルーフショットとして設定、業界を変えるなどの壮大な目標はムーンショットとして設定するなどします。
OKRの設定には、ガイドラインはありますが、決まったルールはありません。状況に応じた柔軟な目標設定を行いましょう。

  • Roof Shot難しいけど達成可能な目標

    Roof Shot難しいけど達成可能な目標

    100%の達成こそが成功であり、
    100%未満は失敗とされます。

  • Moon Shot非常にチャレンジングな目標

    Moon Shot非常にチャレンジングな目標

    60~70%で達成成功とみなされ、
    完璧にできなくてもよいとされます。

Intelが大成功したOKR活用ストーリー

マーケットシェアが半数から6%まで落ち込んだインテル社が、どのようにOKRを活用してシェア86%までの復活を成し遂げたのか?
それはインテル社だからできたのではなく、OKRだから達成できました。

会社の戦略を明確にし、従業員のリソースを優先事項に集中させ、企業に属するメンバーが一つの目標を達成するために一丸となり、あらゆるスペシャリストが各部門の垣根を超えて、目標達成に向けて取り組んだ結果です。
OKRは、企業全体の目標を全社に周知し、スペシャリストとしてその目標を達成するために、何ができるか、どうしたら達成できるかを可視化できる組織マネジメントのフレームワークです。